なぜ業務スーパーは他店より安いのか?その違い・理由のまとめ

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業務スーパー 安い理由|鶏肉・お菓子など なぜ安いのか?

執筆者: 宮城正輝

 どんなに節約したくても食事をストップすることはできないので、安い食材を探すことになります。そんなとき助けられるのが・・

業務スーパーの安い商品です

 グリーンの看板でおなじみ神戸物産 業務スーパーは、2023年度には1,000店舗に到達しました。

 となれば、どこの街に暮らしていても業務スーパーの商品を手にとり「本当に安いのか?」をチェックできます。そんな業務スーパーが安い理由にまつわる・・

  • これだけ安く商品を売ることが可能になる理由とは?

  • 他では見かけないパッケージ・PB商品

  • 業務スーパーが他と違うところは?

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

安い業務用食材を買うなら業務スーパー

安い業務用食材を買うなら業務スーパー

 神戸物産の業務スーパーは、フランチャイズの店舗数が・・

FC店舗数合計:1,005店舗

 2023年1月にはここまで増えており、この数字はずっと右肩上がりが続いています。

 新規出店するオーナーが業務スーパーのフランチャイズ契約を選ぶのは、いつも安い商品を提供する業務スーパーのブランドが定着して安心できるからだといえます。

業務スーパーの店舗が多い理由 = 商品が安い

業務スーパー プロの価格|神戸物産

 業務スーパーが、これだけフランチャイズ店舗を増やした理由として有力なのは「品揃えが豊富で価格が安いから」であるはずです。その安い価格を提供できるのは・・

POINT
  1. 安い海外の食材を仕入れている
  2. コスト管理が徹底している
  3. 商品陳列を簡素化している
  4. 売り出しをしない(チラシを出さない)

 業務スーパーの目的は卸価格で商品を提供することです。本来なら飲食店・居酒屋のオーナーが、業務用食品を箱買いするスタイルです。

 そんな業務用食品を一般の方にも提供しているので、コスパを優先したい主婦の激安ショッピングに最適です。

安い理由1:作業を簡素化してスタッフの人員を減らす

業務スーパーが安い理由:作業を簡素化してスタッフの人員を減らす

 一般的なスーパーでは 青果・総菜・鮮魚などを担当するスタッフを配置しますが、業務スーパーでは商品の範囲を限定しているので専門の担当スタッフを置いていません。

  • 魚を捌いてトレーに入れ値付けする必要がない

  • お惣菜を調理する場所・スタッフが不要

  • 野菜は扱いやすい種類だけ

 鮮魚・総菜コーナーを置かないことで、人件費・作業スペースを減らすことができます。(店舗によっては、卸業者がパック詰めした鮮魚の品揃えがあります)

 商品を陳列するときには ダンボールを積み上げて、値札を貼り付けるだけの簡単な作業だけにします。見栄えよりも経費をカットして価格に反映したほうが、お客さんの満足度が高くなります。

安い理由2:安い海外の食品を輸入している

理由2:安い食材を海外から輸入している

 業務スーパーで陳列している商品の品質表示欄を見ると、スペイン産・ベルギー産など海外からの輸入品であることを確認できますが、その多くが中国産であることが分かります。

中国からの加工食品を輸入しコストを削減

 アジア諸国から輸入された食品は、国産の食品よりも圧倒的に安くなります。しかし、安いながらも品質のよい商品を仕入れているため、コストパフォーマンスも十分に優れています。

 安い海外の食品を中心にネットでショッピングできる「業務スーパーの通販」についてはこちら。

安い理由3:広告宣伝費を抑えている

業務スーパーが安い理由3:広告宣伝費を抑えている

 業務スーパーは いくつかの商品を「月間特売商品」として値下げしてアピールします。そして、バスに広告を出したり、テレビを使う事もあります。しかし、他のスーパーのように、新聞の折り込みチラシを頻繁に使うことはありません。

広告のコストを抑えています

 チラシでお客さんにアピールすることは重要ですが・・

  • 毎日がこの安さ この価格

  • プロの品質とプロの価格

 このキャッチコピーでずっと運営しているので、他店のような大きな売り出しをしません。チラシがある・なしにかかわらず、業務スーパーの価格が安いことは すでに誰もが知っています。

安い理由4:食材加工のコストを抑えている

安い理由4:食材加工のコストを抑えている

 業務スーパーが提供してる食品には、PB(プライベートブランド)があります。これは、大手の食品メーカーに依頼して・・

POINT
  • 人気ブランドの食品と同じもの物を安く提供してもらう

  • 原材料を安いものに変更して提供してもらう

 このような対策で 業務スーパーのオリジナルパッケージを開発し、より安い価格で提供します。プライベートブランド商品の製造元をチェックすると、国内の聞き慣れた企業名を見かけます。

安い理由5:紙パックスイーツがネットで話題に

理由5:紙パックスイーツ作業効率が良いと話題に

 業務スーパーは自社運営の酪農部門があったり、自社工場を多数所有して全国の800以上の店舗へ届けています。中間マージンなしで製造から販売まで行うことで大幅にコストを抑えています。

 それ以外にも、紙パックに入ったリッチチーズケーキ、杏仁豆腐などのスイーツがテレビ・ネットでも話題になりましたが・・この食品を製造するときにも裏技があります。

紙パックスイーツのカスタードプリン、水ようかんパック

POINT
  • 牛乳の製造レーンで牛乳パックスイーツを作る

  • 豆腐の製造レーンでチーズケーキをパッケージ

 このように製造コストを抑える対策を試行錯誤しています。

 消費者の目線では、パッケージが簡素でも質の良い商品を安く購入したいはずです。そんなニーズに応える商品を納得の価格で提供して人気を得ています。

業務用サイズだけにこだわり、店内の作業を簡素化

 一般のスーパーでは、鮮魚、総菜担当スタッフがいて、発泡スチロールの容器にサイズごとに小分けのパッケージングをして販売しますが、そのような小分けの作業はせずに・・

POINT
  • 500グラム・1キロ・2キロパッケージのみ

  • 1リットル・1.8リットルボトルのみ

 このような大容量サイズの商品をメインとしているため、大容量のコスパが良い商品は豊富ですが、小分けしたパッケージは置いていないことがあります。

100円ショップでフリーザーバッグを買っておく

業務スーパーの食品を小分け保存:フリーザーバッグを常備する

 業務スーパーを使い慣れると、コスパの良さから業務用サイズ(ラージサイズ)を買うようになります。例えば「鶏肉2キロブロック」はコスパが良いのでオススメですが、解凍して消費していくうちに次第に鮮度が落ちてしまいます。

 そこで使っていきたいのが、フリーザーバッグです。

フリーザーバッグって何?

 という方もいるかもしれませんが、最も売れている旭化成のブランド名・・

POINT「ジップロック」と言えば分かるはずです

 「ジップロック」と似た素材が使われているフリーザーバッグは、100円ショップにもあります。

 ダイソー、セリアなどの製品はビニール素材が薄かったり、ジッパー部分が二重ではないタイプもありますが、汁もの(カレー・おでん)でなければ問題なく使えるはずです。冷凍庫に小分けして保管、少量ずつ消費していくとコスパ最高です。

業務スーパーで大サイズを買って保存するとき

業務スーパーで人気の大サイズ食品を買って小分け保存する

 フリーザーバッグの普通タイプは、電子レンジで加熱することができなかったり、お鍋で湯せんをすることもできません(中には冷凍できないタイプもあります)。

 フリーザーバッグについてまとめると、このようになります。

  • 空気を抜いて保存するので食材が傷みにくい

  • フリーザーバッグは再利用せず使い捨て

  • 鍋に火をかけて使うこと(湯せん)ができない

  • 冷凍に利用できないタイプもあり

 ここでポイントになってくるのは、業務スーパーでラージサイズ食材を安く買い、フリーザーバッグに詰め替えて保存すると余計にお金も作業する時間(手間)もかかってしまうことです。

小分け作業の手間も考慮して業務スーパーの商品が安いか?

小分け作業の手間も考慮して業務スーパーの商品が安いか?

 自分で小分けした食材と、近くのスーパーで「小分けされているパック」を買った食品の価格差が、10円~20円程度なら業務スーパーを使うメリットはありません。小分け作業の時間も「時給」に換算して計算すると損をしているはずです。

小分け作業の労働も給料で換算 = 大赤字

 手間をかけすぎる節約は逆にマイナスです(タイムイズマネー)。フリーな時間を確保して在宅ワークをするスタイルの方が、ずっと家計のやりくりは改善されるはずです。

消費期限の長い食材を選ぶ

消費期限の長い食材、または短い安い食品を選ぶ

 大サイズのパッケージを買うとなれば、最後まで使い切るまで時間がかかります。そのため・・

POINT業務スーパーで食材を調達するときは、消費期限の長い食材を選ぶ

 逆の発想になりますが、消費期限の短い食品は「期限切れ間近」という理由で2割引き(または半額で)処分されます。この処分で投げ売り価格となってる食材はコスパが最高に良いのでオススメです。

 次は、業務スーパーで調達できるオススメ食材で、コストを追求した「貧乏メシ」についてです。

鶏肉の2キロブロックは貧乏食材に最適

業務スーパー・ブラジル産鶏もも肉が安い

 節約のために激安な食材だけを調達するスタイルにしているとき、ずっとお肉を食べない暮らしにしていると健康面でマイナスとなるためオススメできません。

 牛肉・豚肉・鶏肉の中では最も安いのは鶏肉です。業務スーパーでは、2キロサイズの冷凍鶏肉ブロックが売っています。鶏肉は、部位によって価格が違ってきます(時期によって価格は変動します)。

  • 鶏肉(もも肉)2kg 800円

  • 鶏肉(むね肉)2kg 850円

  • 鶏肉(ささみ)2kg 900円

  • 豚肉スライス 500g 400円

  • 豚肉(レバー)500g 180円

 2キロの鶏肉パックには塊が6~8切れ入っていますが、ブロック状にくっついて凍っています。そのため毎日の食事・弁当を作るときに必要な量だけ取り出せるように、半解凍にして小分けにしておきます。

業務スーパーの冷凍カット野菜をうまく使う

業務スーパーの冷凍カット野菜をうまく使う

 作りたい料理があるのに、必要な野菜がゲットできないことがあります。そんなときには業務スーパーで冷凍カット野菜を調達すると楽です。

 すでにカット野菜の状態なので、皮を剥いてカットする手間を省くことができます。

POINT
  • 大根おろし 1kg 235円(税抜き)

  • 揚げナス 500g 148円(税抜き)

  • オクラスライス 500g 158円(税抜き)

  • 刻みたまねぎ 500g 88円(税抜き)

 嬉しいのはカット野菜でありながら生で販売されている野菜と比較しても、グラムあたりの価格が変わらなかったりします。安い・時短料理が可能になって助かります。

揚げ物するならパン粉が付いたタイプを買う

揚げ物するならパン粉が付いたタイプを買う

 外食でとんかつやメンチカツなどを食べると高いので、業務スーパーで冷凍食品を買って自宅で揚げると非常に安く済みます。購入時には「パン粉が付いた」パックの購入がおすすめです。

チキンカツの1kgなら370円。油へ投入するだけで完成

 春巻きやロールキャベツ・ギョウザなど、加熱するだけで完成するタイプの冷凍食品は 手間をかけずに素早く料理が完成します。この「時短料理」の食材探しも業務スーパーを楽しむポイントになります。

生麺タイプの焼きそばのコスパがいい

生麺タイプの焼きそばのコスパがいい

 最近では何処のスーパーでも品揃えのある「焼きそば三食セット」ですが、メーカーによって固さ(もちもち感)や風味が変わるので、食べ比べてより美味しい食品を提供しているスーパーで調達します。

POINT業務スーパーでも1食30円以下の生麺が好評

 この焼きそば・うどんなどの生麺に、カット野菜を加えて加熱してソースをかけるだけで、簡単な「野菜入り焼きそば」や「焼きうどん」が完成します。ガスも少量しか使わないので、トータルで50円ほどの激安な食事となります。

パスタでコスパの良い貧乏メシが完成する

【業務スーパー】絶品トマトパスタ!

 業務スーパーでは、500グラムで100円あたりで売られている輸入パスタと、いつもが安い価格で売っているトマトソース缶があります。これらとピーマン、タマネギなどのあり合わせ野菜があれば、コスパの良いスパゲッティが完成です。

中東(トルコ・チュニジア・ギリシャ)産のパスタは味も良くて安い

 ペペロンチーノやミートスパゲティは、材料費も安くて手軽に完成するのでおすすめです。パスタはイタリア産ばかりではなく 中東産でも安くて十分に美味しいので節約料理の食材に最適です。

 その他にも、業務スーパーは乾燥麺・缶詰・冷凍食品が安いので、お金を使わない生活の保存食材としても有効です。最近では、アジア諸国のインスタントラーメンも安くてオススメです。

まとめ:業務スーパー 鶏肉が安い理由とは

 「業務スーパー 買わない方がいいもの」と検索する方が多くいます。なぜ安いのかを考えたとき・・

POINT
  • 中国産の添加物がたっぷりの食品だから安い

  • 海外で買っちゃダメな商品を仕入れいてるから安い

  • 中国産以外も実はヤバすぎるので安い

 こんなウワサが多くあります。これは本当なのか?こちらにまとめています。

 安い食材を調達するなら業務スーパーがおすすめです。海外から仕入れた食品は他のスーパーの商品と比較してもコスパは十分なので、家族や一人暮らしでも使い勝手が良くて助かります。