お金の大事さが分からない子供が心配になることがあります

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子供にお金の大切さを教える方法|ありがたみを伝える対策とは

執筆者: 宮城正輝 健康管理士・生活のアドバイザー

 子供を連れて買い物に行ったとき、おもちゃをねだられて買ってあげることがあるはずです。その後、おもちゃを喜んで開封して遊び始めたらと思ったら、ほんの数分で飽きてしまいます。

 こんな様子を見ていると、お金の価値が分かっていないことが心配になります。また、誕生日やクリスマスに いつもより高額なおもちゃを買い与えてみたら、屋外で遊んだ後に・・

不安になる子供の行動
  • そのまま外に置きっぱなし

  • すでに友達にくれている

 こんな出来事があるたびに、子供にお金の大切さを教えるべきだと気がつきます。子供が小さいうちに考えたい「お金の教育」にまつわる・・

お金の大切さを教える方法
  • 子供にお金のありがたみ・大切さの教え方とは

  • どうしても分からないときの絵本教育

  • お金の教育は家族全員のルール決めから

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

お金の価値が分かっていない習慣とは

お金の価値が分かっていない習慣とは

 お金の大切さを子供に教えるためには、子供の行動をよく観察することからはじめます。例えば・・

お金の大切さがまだ分からないとき
  • 部屋の電気やテレビなどをつけっぱなしで外出する

  • もらったお小遣いのお金を人目に付くところに置いたまま

  • 使えるお金は必ず上限額まで使う(節約を知らない)

 自由にのびのび育った子供は、細かい事は気にしません。

 例えば自転車を買い与えると、数ヶ月もしないうちに盗まれてしまうことがあります。何があったのかを聞いてみると、駅前・公園・おもちゃ屋の前に「カギをする:ロックせずに」置きっ放しにしています。そうなってしまうのは・・

物がなくなったら親(祖父母)が買ってくれる

 こんな感覚があるからです。いつまでもお金の大切さがわからない状態では困るので、なんらかの対策を考えます。

食べ物をお金で買っている感覚を教える

食べ物をお金で買っている感覚を教える

 マクドナルドなどで外食をするときにメニュー表をいつも見せるようにします。すると、美味しさ・量・価格のバランスを覚えていき ベストなコスパを意識するようになります。

好きなものを教材に
お金の大切さを外食で教える

 注文してもよい上限金額を設定し、好きなものを自由に選ばせると、「買える範囲内で最大に楽しめるのはどれ?」について試行錯誤するようになります。

 このように・・

お金の価値を教える
  • 「お金」と交換できる「商品」が限られていること

  • コストパフォーマンスを高めるために考えること

 これついて子供に教える時間を何度も経験させることが大事になってきます。

 だた、1つだけ問題になるのは、高額なメニューを注文したにもかかわらず、食べ残してしまうときです。

次回の楽しみを制限する:子供にお金の大切さを教える方法

次回の楽しみを制限する:子供にお金の大切さを教える方法

 子供にお金の大切さを教えるポイントの1つは・・

お金は限りがある
お金が無くなってしまうと何も買えなくなってしまう

 この状況を教えることです。

 いわゆる・・生活の中で「お金の価値を軽視した行動」があったときには、厳しく対応します(ペナルティを課します)。

厳しくすべきとき
  • レストランで注文した料理を食べないとき

  • 高額なおもちゃを買って無くしたとき

  • お小遣いを使い切っても追加しない

 ペナルティのルールは、子供の年齢に合わせて厳しくしていくようにします。子供は失敗がある度に成長するので、「かわいそう」という感情よりも「将来のために教育」する時間を大切にすることです。

お小遣い制にする教え方:お金の大切さを教える方法

お小遣い制にする教え方:お金の大切さを教える方法

 外食で注文できる上限を設定する方法と同じように 毎月のお小遣いの上限金額を決める方法は、お金の大切さを教える有効な方法です。ただ、ここにもちょっとしたルールを設定しておきます。

厳しいなりのルール
  • お小遣いは 決まった金額を必ず渡す

  • 何を購入しても自由とする

  • お小遣いの入った財布を無くしても補助しない

  • もっと使いたいとおねだりしても受け付けない

 財布を無くす失敗をしてしまうと 子供は落ち込みますが、そんな時であっても「追加のお金を与えない」ようにするべきです。

 財布を無くした小さなトラウマから、お金の大切さを学ぶはずです。

子供がお年玉を数日で使い切るとき どうする?

子供がお年玉を数日で使い切るとき どうする?

 年に一度の大きなイベントである「お年玉」を子供がもらった時には、将来の教育費に充てるために「親が預かる」ルールにするのではなく、自由に使わせてみるのも1つの手です。

予想される行動
  • 数日で好きな物を買ってお年玉を使い切る

  • 後になって本当に必要なものが買えずに後悔する

 お小遣いをいつも与えているなら、「お年玉」という臨時収入は「お金の大切さを学ぶための費用」だと考えます。

 パッと使いきって普段の生活に戻ったり、買いたいゲームソフトが発売になるまで我慢するようになったりと、お金に対する考え方の成長が見えてきます。

ゲームソフトでお金の使い方を勉強する

ゲームソフトでお金の使い方を勉強する

 TUTAYA・ゲオなどでは中古ゲームソフトの買取り・販売コーナーがあります。

 子供からおねだりされて これらのショップに足を運ぶこともあるはずです。そのときには、買うだけではなく・・

子供が真剣になること
中古ソフト下取りの手続きを子供と一緒にする

 ことやりとりを見せることが大事です。発売から間もないソフトを下取りするときは 新品価格の1/3ほど、5年も前のソフトになると「50円」が相場になります。

売却価格と購入価格の差額からお金の価値を勉強する

売却価格と購入価格の差額からお金の価値を勉強する

 中古ソフトの下取り金額はかなり低くなるので、ソフトを3本から5本売却しないと1本の中古ソフトが買えません。お店に陳列しているときの価格、売却時の価値の相場・仕組みを理解してもらう事が大事になります。

モノとお金の交換を見せる
ソフトの売買を見せて お金と商品の価値を教える

 ゲームソフト買取りショップの「買取価格表」を比べてみると、店によって買い取り価格が違っていることがあります。

 どのこお店に下取りしてもらうべきか、最もコスパが高い方法について悩むことで、お金の価値を真剣に考えるようになります。

子供との外出時は お金を見せるようにする

子供との外出する時には お金を見せるようにする

 子供は 頑張って「おねだりすれば買ってもらえる」と考えていた時期から、少しずつ成長することで・・

成長した子供の行動
  • 買ってもらえる範囲

  • ぜったい買ってくれない状況

 これがどの金額なのか、イメージがつかめるようになります。

 そのため、子供と一緒に出かけるときには財布の中身を見せてしまいます。

この金額なら・・マクドナルドのバリューセットにしようか?

 このように 外食で使う予算を子供に伝えておけば・・

お金の価値を理解できると
必要以上におねだりしなくなります

 そして、予算内で最も満足度の高いお金の使い方を考えるようになります。自分でじっくり考えたベストなメニューなので「食べ残す」ことも少なくなるはずです。

買い物のレシートを子供に見せるように

買い物のレシートを子供に見せるようにする

 中学生・高校生であるなら、家計簿アプリの収入・支出グラフを表示して生活費が足りない現状をそのまま見せます。

教育のために見せる
  • 親の給料

  • 毎月の家賃

  • 学校の授業料(給食費)

  • 塾(習い事)にかかる費用

  • 光熱費

  • 食費

 これら家計にまつわるお金の数字・グラフを子供に見せ、カツカツの状態で「お金をやりくり」している現状を知ってもらうと 子供ながらに節約の意識が高まるはずです。

 そして、早く学業を卒業して就職し「家計を助けたい」という自覚が芽生えてくることが期待できるはずです。

絵本教育で子供にお金の大切さを教える

 お金について勉強していくとき、100回の「言葉で言い聞かせる方法」よりも・・

説得力あり
マンガ・絵本などを見せてお金の理解度を高める

 この方法が効果バツグンです。

 興味がないことに飽きやすい子供には、絵を見せながら説明することで集中力が続きます。お金の大切さがわからない子供に読み聞かせたい「教育できる楽しい絵本」をいくつか紹介します。

10歳から知っておきたいお金の教本がおすすめ

10歳から知っておきたいお金の心得〜大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方 (10歳に贈るシリーズ)

 こどもにお金の大切さを教える教本としてとても役に立つ絵本スタイルの「教育マンガ」です。挿絵がたくさん入っていて10歳の子供でも理解できるように分かりやすく解説しています。

 経済の流れ・お金の歴史・銀行の役割など、お金に対する理解度を深めることができます。税金、社会保障、資産運用など大人でも勉強になる情報がまとめられています。いくつか重要なページを見ていきます。

ものの値段はどのようにして決まる?

 チョコレートの値段がどのように決まっているのか?お店に並ぶまでにどんなコストがかかるのか?など、商品の原価について詳しく書いています。お店に並んでいる商品の価格が分かってくると、コストに対する理解度がアップします。

銀行の役割とは

 銀行へお金を預けているだけで増えていく仕組みと、そもそも銀行が存在する意味、どんな仕事をしているのか解説します。お金を発行している中央銀行の役割、物価がどのように調整されるのかを勉強できます。

お金を計画的に使う方法

 子供にお金の大切さを教える上でもっとも重要となるページです。お金を計画的に使う事がなぜ重要なのか?お小遣いを管理する方法、将来に向けてどのように使うべきか、貯金することで何が変わるのか詳しく解説しています。

 子供に教えるための教本として優良なのはもちろん、はずかしくない大人の教本としても役に立ちます。キャッシュレスの仕組み、仮想通貨、社会保障を正しく教える前に見ておくべき本だといえます。

経済の図鑑 (まなびのずかん) で子供と一緒にお金を学ぶ

親子で学ぶ お金と経済の図鑑 (まなびのずかん)

 こちらの本は、お金のしくみだけでなく経済学の基礎となる部分を図解、グラフを多用して分かりやすく説明している良書です。

 図鑑となっていますが子供だけではなかなか理解が難しいかもしれないので、親がサポートしながら読み進めていくスタイルがおすすめです。漢字にはすべてふりがながふってあります。いくつかのページを参考に見ていきます。

どうしてお金が必要になったのか?

 どうしてお金が必要になったのか?お金が誕生した理由と物々交換が必要だったこと、相手を探すのが困難であったこと、お金を用いることで都合が良い理由について学べます。お金の意味を知る基礎となる部分です。

クレジットカード、電子マネー、ギフト券

 お店ではお金(現金)を出す以外にカード(クレジットカード、電子マネー、ギフト券など)で決済することができます。お金ではないプリペイドカードがお金と同じ価値で取引できる理由について、図解で分かりやすく解説しています。

利子、利息とその意味、元金と金利

 お金の貸し借りをするときの利子、利息とその意味、元金と金利、利子がどのように変化するのか、年利の数値と計算方法について学びます。大人になってから失敗することのないように、貸金と利息のサイクルを図解で教えることができます。

 大人になってもうろ覚えの「経済のしくみ、金融、財政」などが分かりやすく理解できるので、教える側の大人の教本としても役に立ちます。

親子で学ぶ お金と経済の図鑑 (まなびのずかん)
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経済の基礎を分かりやすく図鑑で学べます。

学校では教えてくれないお金のこと

 こちらは「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズのお金にまつわる単行本です。かなり売れていてレビューも高評価(★4つ以上)なのでオススメできます。

ミニゲームつきで遊びながら学べる

 こちらは、お金について学べる楽しいボードゲームが全部で10種類ついており、ミニゲームが8種類と裏表で使える2種類の大判すごろくで遊べます。

まとめ:お金の大切さ 教育 価値を教える 教え方

 子供にお金の大切さを教えるには、子供がおねだりした時に使っているお金の流れを見せるようにします。ポイントになってくるのは・・

今買ったら、後で必要なお金がなくなる

 この教訓を何度となく体験してもらい、お金の大切さについて考える時間を増やしていきます。