お金の価値がわからない|基準・決め方・信用・誰が決める?

 お金というのは・・

  • 偉人の写真と金額がプリントされている紙切れ(紙幣)
  • 銅やニッケル素材をコインの形にして金額を刻印(硬貨)

 この2種類があります。これらのお金と言われるものは、原材料のコストからすると、「紙幣」も「硬貨」も数十円程度で作れるものです。

 世の中ではこれを、1万円や500円のような「お金の価値がある」としています。

  • お金の価値が成り立っているのはどうしてなのか?
  • お金の価値の決め方・基準・信用とは?
  • 誰が決めているのか

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

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「労働した価値」と「商品の価値を」比べて交換する

 私たちは、食べ物を買わないと生きていく事ができません。そして、住む場所も誰かに作ってもらう必要があります。それを実現するために仕事して・・

報酬と同じになる食料を買い、家を購入します

 ここで重要なのは、働いた価値と「お米・お肉の価値」が釣り合っているか、「お互いの意見を聞いて」妥当な相場を決めて交換する必要があります。

 ハンバーガーを買うときも、コーヒーを買うときにも、会社で働いた実績(労働)と比較して「お互いに納得できるレート」で交換していく必要があります。

商品の価値を「示せる物」が必要である

 野菜を売って魚を手に入れたり、肉を売ってお米を手に入れるような「物々交換」をするなら、お互いに納得できる交換レートを決めることで、取引することはできます。

 ですが、会社で働いた「労働の価値」については、お米を売る人・野菜を売る人に分かってもらうのはとても困難です。そのため・・

POINT

労働の価値、商品の「価値を示せる物」へ交換する

 この考え方をすることによって、スムーズに「交換作業」が進んでいきます。農家、漁師、家を作っている大工さんなど、全ての人が商品の「価値を示せる物」を所持して・・

価値が釣り合う納得できる量で交換する

 これができれば、物々交換のために商品を移動して、交換レートを交渉する手間が無くなって便利になります。

 この時に必要となる商品の「価値を示せる物」がお金です。

お金の価値は誰が決めるのか

 欲しい商品がある時は、お金を出せば手に入れることができます。そのお金を受け取った人も、次に自分が欲しいものがあったら、お金を出して「物をゲット」します。しかし、実際のところは・・

「10,000円」と書かれたただの紙切れです

 その紙切れを 10,000円の価値のある商品と交換します。大事な商品を「10,000円」と書かれた紙切れに交換してくれる人がいるのは・・

獲得した「10,000円」の紙切れでほしい商品が必ず買える

 この「必ず買える」ことが分かっているからです。

お金の価値は銀行を信頼しているか?による

 ここでポイントになってくるのが、お金を発行しているのが銀行であることです。お札にははっきりと・・

POINT

日本銀行券と書かれています

 例えば、何年も働き続けて1,000万円を貯めた人がいたとします。この1,000万円を自宅の押入に保管している人はいないはずです(いたとしてもごく少数のはずです)。

 このお金を持って銀行へ預金に行くと・・

銀行の預金通帳に1,000万円入金と印字されます

 この文字が印字されているだけで、「1,000万円分のお金と同じ価値があるもの」を自分が所有していることになります。

誰が見ても同じ価値 = 銀行は信用がある

 自分だけでなく、誰に見せても「通帳に印字された1,000万円 = 現金1,000万円と同じ価値」だと考えいます。こうなるのは・・

POINT

銀行をみんなが信用しているからです

 ただ、現在のように金利が低すぎると、銀行に置かずに自宅で保管する「タンス預金」を好む方もいます。銀行が破綻したときのペイオフ(1,000万円までしか保証してくれない)対策にも、タンス預金にメリットがあります。

どうして銀行だと安心するのか

 お札や硬貨には「日本銀行」の文字がプリントされていますが、この銀行は・・

POINT

日本政府が「お金を発行してよい」と決めている唯一の銀行です

 つまり、1万円札などの「日本銀行券」は政府がお金の価値を保証しています。その政府が発行している「紙切れ」に対して・・

国民全員が「お金の価値がある」と信じて取引に使います

 商売をしている方へ「日本銀行券」を提示すると、日本国内で商品として販売している物なら何でも買えます。

 10年後であっても、ほしい物があれば購入費用として使えます。海外へ旅行に行きたいなら「日本銀行券」を現地通貨に交換して商品・サービスを購入することができます。

お金の価値は信用から成り立っている

 国の経済が不安定になってくると、国民の不満が爆発して暴動などが起こり、やがて政府が崩壊して「新しい国に生まれ変わる」ということが歴史の中では度々ありました。

 そのような歴史に残る「国民の不満」が爆発する理由に多かったのが・・

お金の価値がなくなってしまうという事態でした

 「政治役人の不正が見つかった!」など、スキャンダル的な問題は許せても、お金の価値がなくなることだけは 死活問題なので耐えられないのです。

不満爆発のお金の価値が低下する事態とは

 戦争に備える「お金」を大量に集めたいのに 税金では思うように集まらなかったりすると、あせった政府ができる 裏技の一つ・・

POINT

お金を印刷しまくって資金ゲット

 これをやってしまいます。

 国にお札が増えると「インフレ」となって、お金の価値がどんどん下がります。これまでは「りんこ1個は100円」の約束のはずだったのに・・

お金の価値が下がって「りんこ1個は500円」となります

 つまり、財布に5万円のお金があっても、実際は1万円の商品しか買えなくなります。

 以前から貯金が5,000万円ある人は、無謀なことをする政府のおかげで、貯金は1,000万円の価値になったのです。

貯金5,000万円の本当の価値
インフレ前現在の見た目買える商品の価値本当の価値
5,000万円5,000万円1,000万円1,000万円

 こうなると誰でも大激怒して暴動に参加するようになります。

 現在の日本はデフレ(商品が安い・お札の価値は高い)となっています。一般的には、好景気とは経済が多少のインフレになった状態を指すので、まだ良好な状況まで到達していません。

ジンバブエではハイパーインフレで経済が崩壊

 政府のまずい対策によって、お金の価値がどんどん下がると「インフレ」という状態になりますが、改善できない状態がずっと続いてしまうと、さらに強力な「ハイパーインフレ」となります。実際にアフリカ南部の「ジンバブエ」では・・

POINT

2008年に5000億%のインフレ率

 このようになってしまい、パン1個の価格が「2000億ジンバブエドル」となりました。しかも、パン1個買うために両手一杯の札束をかかえて買い物に行く状態となっていました。これでは不便なので・・

1,000,000,000,000(1兆)ジンバブエドル

 という額面のお札が発行されています。ここまで来てしまうと お金の価値は完全になくなっているため、対応策は「お金の価値が安定している他国の通貨」に切り替えることです。実際にジンバブエでは、安定している米ドルなどに切り替えて対応しています。

お金の信用は国(政府)の信用である

 お金に価値があるのは、国民全員が銀行を信用しているからです。言い換えれば国(政府)を信用しています。

 特に日本の政府は赤字が続いている状態ながら、国債(国が発行している債券)はとても人気があります。多くの国民が(海外からの見方でも)日本の国を信用しており「絶対に滅びることはない」と思っています。

永久に日本の国が存続する = お金の価値はずっとある

 このように考えるので、「日本銀行券」の1万円には、ちゃんと1万円相当の商品と交換できる「信用」があります。国民全員が「信用」している(いつ・どこで使ってもお金の価値が安定している)となります。

もう一つの「お金に価値がある」理由とは

出典:国税庁

 みんなが信用しているから価値があるお金ですが、もう一つ「信じなければいけない理由」があります。それが・・

POINT

税金を納めるときにはお金(日本銀行券)で納める決まりがある

 ということです。

 米を作っている農家の方は、農作物を収穫することで財産が増えます。儲けがあれば税金を納めることになりますが、このとき国に納めるべき税金は・・

POINT

「お米」で支払うことができない

 このような決まりとなっています。

 漁師の方の場合でも、「クロマグロ」を市役所に届けて「税金を納めたこと」にすることができないのです。

 つまり、仕事、売上、儲け・・のある人は、なんらかの税金を納めることになりますが・・

税金を支払うために「日本のお札:日本銀行券」をゲットする

 これが必ず必要になります。

 日本国民として生活するなら「お金の価値を信じる」ことが基本であり、商品やサービスを提供する代わりに「日本銀行券」を手に入れて、商品と交換したり、納税したり、銀行へ預けるなどの行動をします。

まとめ:お金の価値・決め方・信用・誰が決める|2019年版

 お金は、ただの紙切れと見ることもできますが、その紙幣を発行した政府が安定しているのなら、安心して利用できるお金の価値があります。特に日本の政府が発行している「日本銀行券」については・・

POINT

国内外でも お金の価値は高く評価されています

 日本銀行券と自国の通貨・商品と交換したい外国人は沢山いて、「日本のお金がほしい人が世界に多い = 日本円は信頼できる = 日本の政府は安心」このようになります。これが「お金の価値」となります。

 以上、お金の価値がわからない|基準・決め方・信用・誰が決める?...についてでした。