口座振替 不能理由|預金取引なしとは?その他・預金者都合 停止

 公共料金や保険料などの支払いを 口座振替の契約にしているときに・・

口座振替ができませんでした

 このような「不能理由の通知」というはがきが届くことがあります。口座振替が不能とは「何らかのトラブルが発生しています」と言ってるのですが、不能理由については・・

POINT

残高確認要

 こんな簡潔な内容しか書かれていないので、どこにミスが発生しているのか分かりにくいのです。この「不能理由」が意味している・・

  • 「預金取引なし」
  • 「預金者都合による振替停止」
  • 「不能理由コード」コード1・コード3など

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

口座振替の不能理由とは

 「口座振替による集金代行サービス」を提供している金融機関はとても多いのですが、どこの企業が採用している「口座振替サービス」でも、同じタイプの・・

処理結果コード(振替不能となっている理由)が使われます

 おおまかに「口座振替の不能理由」はこのようになります。

口座振替の不能理由
不能理由問題となる理由
資金不足・残高確認要銀行口座が残高不足である
預金取引なし届け出た金融機関で取引がない
預金者都合本人が口座振替しない手続きをした
口座振替依頼書なし書類の不備で手続き不能である

 これらの口座振替の不能理由を通知するときには、どのジャンルのトラブルなのか簡単に判断するための番号:不能理由の振替結果コードが使われます。

不能理由の振替結果コードとは

 口座振替が何らかのエラーによって予定した結果にならなかったとき、この「振替結果コード」+ 簡素な不能理由が記載されたはがきが送付されます。

 また、銀行のネットサービスにおいても「振替結果コード」が使用されることがあります。

不能事由の振替結果コード
コード不能事由
0振替済み:引き落としが成功
1預金不足:振替不能
2預金取引なし:口座解約など
3預金者の都合による振替停止
4預金口座振替依頼書なし
8委託者の都合による振替停止
9その他:上記以外の自由

 処理結果「コード0」は、金融機関での口座振替処理が予定の内容で完了 = 振替の手続きが問題なく終了できたことを意味しています。「コード5」「コード6」「コード7」は現在利用されていません。

 つぎに、それぞれの振替結果コードに該当する不能理由について詳しく見ていきます。

不能理由 コード①:資金不足・残高確認要

 最も多いパターンが「資金不足・残高確認要」です。

 口座振替の手続きでは、予定の期日に利用した「サービスの利用料金」が口座から引き落とされるのですが、その期日に預金残高が足りていないとき「資金不足」に該当することになります。

資金不足 = 先月の利用金額を銀行口座に準備できなかった

 公共料金などは、再度引き落としの期日を指定するか、来月分にまとめて請求するという内容のはがきが届くはずです。このはがきに「不能理由:残高確認要」と書かれています。

自動車保険の支払いで「残高確認要」

 電気やガス・水道などは、重要なライフラインとなるので1ヶ月分の口座振替が不能でも・・

サービスが止められることはありません

 同様に生命保険や自動車保険などの場合でも、「不能理由」が記載されたはがきが届くので、その手順通りに対処すれば問題ありません。

 しかし、二ヶ月以上遅れると残高不足が発生した期日を期限として、契約が打ち切られる可能性があります。つまり、強制解約です。

  • 1ヶ月目:不能理由が資金不足とする通知が届く、翌月に再請求
  • 2ヶ月目:翌月にまとめて一括請求の通知が届く
  • 3ヶ月目:保険の強制解約

 自動車保険が終了の(保証が切れる)日は、強制解約の日ではなく、未納となった日にさかのぼって解約となります。そのため・・

POINT

3ヶ月前から自動車保険が適用されない

 この状態はいわゆる「無保険:任意保険なしの車両を使用している」という事になってしまうので要注意です。

金融ブラックにならないか心配になる

 強制解約されてしまうと、気になるのが「信用」に関する疑問です。

 ローンの審査時に問い合わせる「JICC 日本信用情報機構」「指定信用情報機関 CIC」などに「支払いを無視した」というマイナスとなる情報が書き込まれてしまい、金融ブラックになるのでは?という心配です。その答えは、保険はお金の借入ではないので・・

POINT

強制解約は借金の踏み倒しではない:金融ブラックにはならない

 このようになります。

 そして、契約書に書かれているように保険料の未納をしたことで「解約」となったので、残った(未納である)保険料の支払いは不要になります(保証されなかった期間は払わなくてよい)。

不能理由コード②:預金取引なし

 不能理由の「預金取引なし」は、公共料金やクレジットカードの引き落とし口座を依頼する際:契約をはじめる段階で目にします。預金取引なしとは・・

銀行口座が見つからない(または、存在しない)

 この問題を指摘しています。つまり、口座振替を依頼した際に申込書に記載したはずの「銀行口座が存在していない」となります。その理由として考えられるのは

・過去に銀行口座を停止(凍結)している
・申込書に記載した銀行名・支店・口座番号が間違っている

 このいずれかになります。銀行口座が凍結されている理由として可能性があるのは・・

  • 債務整理をした場合
  • 相続による
  • トラブル:不正利用の可能性

 これらが考えられます。

凍結した口座はATMで確認できる

 不能理由が「預金取引なし」となる銀行口座が凍結口座なのか確認したいなら、その口座のキャッシュカードを近隣の取扱い端末(スーパー・コンビニATMなど)に差し込んでチェックできます。画面には・・

  • 現在、この口座は利用できません
  • ご不明な点は担当窓口にてお問い合わせください

 このような内容を確認できます。

 ただし、この表記はキャッシュカードの破損(読み取り部分が汚れている)などの場合にも出ます。そのため、確実な理由は銀行の窓口で問い合わせてみるべきです。

不能理由コード③:預金者都合

 不能理由の「預金者都合」とは、預金者(口座を申し込んだ:自分)の都合で振替停止となります。その内容は・・

死亡、相続、代弁、差押え

 これらが該当します。

 ここで出てくる「弁済」について詳しく説明します。

弁済とは債務整理の手続き

 借金が増えすぎてしまうと「返済が困難」となり、任意整理になる(司法書士が間に入って交渉する)ことがあります。この時、銀行口座が凍結され、残高全てを各金融業者(借りた先)の債権に充当します。

POINT

保証会社は銀行に代位弁済を行う

 借入が保証会社に移り、代位弁済をしている期間中には、その口座に振込があると全て借金返済に充てられます。そして、弁済の手続きが全て完了した後は、通常の銀行口座として利用できるようになります。

不能理由コード④:口座振替依頼書なし

 不能理由の「口座振替依頼書なし」とは、振替依頼書が無いため手続きが行われていないという内容です。

POINT

  • 口座振替依頼書が未提出
  • 口座振替依頼書の内容に不備があり返却中
  • 口座振替の契約を解除済み

 これらが該当します。

不能理由コード⑧:委託者都合

 サービスを提供している企業は 利用料金を顧客の銀行口座から口座振替で徴収します。ですが、実際のところは銀行との取引(請求)に関しては、他の企業に代行しもらっている(委託している)場合が多くあります。

料金の請求・振り替えを依頼された企業 = 委託者

 こうなります。いわゆる下請け企業といえます。

 そのため、預金者(お客さん)の都合でもなく、サービスを提供する(収納企業)でもなく、金融機関への請求を代行する企業の都合で口座振替手続きをストップさせている状態となります。

市税口座振替でよくある質問

 こちらは口座振替システムの「不能理由コード」とは違った問題についてですが、市町村の市税口座振替では割と多く寄せられる質問のようです。

Q 質問:「全期一括支払い」の手続きで口座振替を申し込んでいるのですが、口座には全期分のお金には足りませんが、1期・2期分のお金は足りていました。なぜ「預金不足:振替不能」の通知が届くのですか?

A 回答:振替日に銀行口座に全期分の預金残高がないとき(1円でも不足であったら)、振替は「不能」となります。

 口座振替のシステムは、お金が「あり・なし」しか判断しません。

 そのため、預貯金が「全期分には足りないので1期・2期分だけ払いたい」というときは、「期別ごと分割払い」の申請をして口座振替システムの設定を変更しておく必要があります。

まとめ:振替不能とは 預金者の都合による振替停止|2020年版

 「口座振替が不能」とする通知が来るとき、そのはがきの内容だけでは何処に不備があったのか分からない事があります。口座振替の不能理由(または振替結果コード)を知っておくと、大まかな問題点を絞り込むことができます。

 特に「コード2:預金取引なし」の銀行口座凍結かもしれないときは、毎月 口座引落しの手続きをしている・・

他サービス全ての口座振替が不能である

 この状態になっているかもしれません。これが自動車保険・生命保険などの保険料であるときには、未納により強制解約となってしまう状況も考えられます。