地獄の沙汰も金次第|有銭無罪・無銭有罪の意味は同じなのか?

 お金にまつわる「ことわざ」の中でも、ドラマで定番として使われるのが・・

POINT

地獄の沙汰も金次第

 この言葉です。

 誰もが知っている簡単な意味の言葉なので よく使われるのですが、実際は違う意味も含まれていたりします。この「地獄の沙汰も金次第」にまつわる・・

  • 地獄の沙汰も金次第の本来の意味とは
  • 有銭無罪・無銭有罪も同じ意味なのか
  • 金次第で解決できることが多すぎる

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

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地獄の沙汰も金次第の意味とは

 まずは「地獄の沙汰も金次第」を単語ごとに分けて、それぞれの意味を見ていきます。

地獄の沙汰も金次第の単語
単語意味
地獄仏説で悪い事をした人が落ちる苦しめられる場所
沙汰物事の善悪を決めること
金次第お金を積めば積むほど好条件を獲得できる

 「地獄」「金次第」は日頃からよく使うので簡単ですが、「沙汰」については馴染みがない言葉のように思えます。

 しかし、日常のグループLINEをしているときにも、けっこう目にしているかもしれません。例えば・・

親友からの音沙汰がない

 この時使っている「沙汰」と同じ言葉になります。

「沙汰」の意味するところ

 沙汰という言葉は古くから様々な書物に登場しています。ニュアンスが微妙に違っていたり、意味する範囲が変わったりして使われているために、多くの意味を含んでいます。その中でも分かりやすいのがこの3つです。

  • 裁定・裁判すること
  • 決定事項を伝達すること
  • 便り・知らせがあること

 それぞれ、意味していることわざを並べてみます。

沙汰が使われていることわざ
意味ことわざ
裁定・裁判地獄の沙汰も金次第
決定事項の伝達沙汰あるまで待つべし
便りがある音沙汰がなくなった

 もう1つ、「正気の沙汰ではない」という言葉も聞きます。これは「正しい判断力で決めたとは思えない」という意味になります。

 そのため、裁定された伝達事項そのものが「沙汰」に該当することになります。また、「取り沙汰される」も同じ意味での使い方になります。

お金があれば問題を解決できる

 小説やドラマで「地獄の沙汰も金次第」が登場するとき、この意味で使われます。

地獄でもエンマ様にお金を差し出せば許してもらえる

 トラブルに遭遇したときには、金さえ持っていれば ほとんども問題が回避できると言っています。

 本来はワイロなどあってはいけないはずの「地獄で行われるエンマ様による裁判」でさえも・・

 この考え方になります。

 ドラマでは「世の中お金がすべてです」と分かりやすく言いたい場面でも、あえて「地獄の沙汰・・」を使う事により 知的センスがあって直面している物事のまとめ(オチがついた)セリフになります。

もう一つの意味:徳を得るためにお金を使う

 「地獄の沙汰も金次第」は、ネガティブイメージのないもう一つ別の意味があると言われています。それは・・

POINT

徳を得るためにお金を使うように

 ワイロのためにお金を使って自分が得をするのではなく、一生懸命稼いだお金を世間の人達のために「寄付する・分け与える」ことによって・・

徳がアップ → 地獄行きが回避 → 天国へ

 このように「金次第」の意味は、「賞賛される金の使い方をして信頼をゲットしよう」となります。

 大金を所持している富裕層の方 または成金の方も、亡くなってしまったらお金は使えず価値を活かせません。それよりも、生きているうちにお金を分け与えることによって「徳」を磨くべきという教えが基になっています。

有銭無罪・無銭有罪と同じ意味なのか?

 第3次韓流ブームが来ていることもあり、国内で韓国ドラマを目にする機会が増えました。BSの無料放送チャンネルでは 毎日のように放送しており、動画配信サービス、ビデオレンタル店でもズラッと韓流ドラマのDVDタイトルが並びます。

 そんな韓国ドラマで何度も出てくる「お金にまつわることわざ」に・・

「有銭無罪・無銭有罪」があります

 漢字だけが8コ並んでいいる(四文字熟語が2連続)の言葉ですが、とても分かりやすい意味の単語が並んでいるので、何を言いたいのか容易に想像できます。その意味は、何のひねりもなく・・

POINT

  • お金がある人は有罪のはずが → 無罪にできる
  • お金がない人は無罪のはずが → 有罪になる

 これを意味しています。

 こんな事は 絶対にあってはならない事のように思えます。しかし、おとなりの国では「あり得る」ことになっています。

地獄の沙汰も金次第は現実にある

 過去に韓国の大統領:朴槿恵氏が大勢の人が集まる「法律の日 記念式典」にて・・

有銭無罪・無銭有罪となってしまう問題を根絶しなくては・・

 このように言ったことがあります。国の大統領が発言するくらい過去の事例が多すぎることが問題となっており、それに伴って国民の司法に対する信頼度が低くなっている現状があります。

 「現実の裁判」と「地獄でのエンマ様の裁定」という違いはありますが・・

地獄の沙汰も金次第 = 有銭無罪・無銭有罪

 言葉の意味:内容は共通していることが分かります。

成るも成らぬも金次第とは

 地獄の沙汰も金次第に似たことわざに「成るも成らぬも金次第」があります。これは・・

POINT

  • 成る = できる・成功する
  • 成らぬ = できない・失敗する

 こんな意味があるので「できる・できないを話す前にお金がなければ無理」こんな意味になります。実行する前にお金の準備から・・と言っているので、地獄の沙汰も金次第に似ていますが・・

  • お金を準備して実行した → 成功
  • お金を準備して実行した → 失敗

 このどちらのパターンでも、実行するスタートラインに立つためにお金が必要で、なおかつ金の力を借りないと「成功はありえない」という意味になります。

お金の力と人間関係にまつわることわざ

 その他にも お金にまつわることわざは非常に多くあります。割とドラマでもよく使われるのは、このあたりです。

  • 金が物言う
  • 金は天下の回りもの
  • 時は金なり
  • 先立つものは金
  • 金の切れ目が縁の切れ目
  • いつまでもあると思うな親と金

 どれも学校では習っていないはずのことわざですが、分かりやすい内容のことわざばかりです。その多くは「お金の力は偉大であり 人間関係をガラッと変えてしまうものである」という意味が込められています。

 古文に出るような単語を含むことわざは、意味が分かりにくい(伝わりづらいので)ドラマなどでは使われない傾向があります。

まとめ:地獄の沙汰も金次第の意味 有銭無罪 無銭有罪|2019年版

 お金にまつわることわざは非常に多くあり、定番のことわざを更に今風にアレンジした言葉も見かけます。

  • 老後(または介護)の沙汰も金次第
  • 墓場の沙汰も金次第
  • 異世界の沙汰も金次第 – アニメ小説

 「○○の沙汰も金次第」は、金さえ出せば たいていの問題は突破できるという、冷ややかな目で物事を見ている様子なので、使いやすくて印象に残りやすいフレーズを作ることができます。

 以上、地獄の沙汰も金次第|有銭無罪・無銭有罪の意味は同じなのか?...についてでした。