総量規制のしくみを分かりやすく 対象と例外 導入と緩和とは

公共料金家賃などを支払い、残ったお金に余裕がない場合には生活資金が足りない状況となります。このようなお金がほしい時にできる事で最も簡単なのがお金の借り入れです。

借金を作ってしまうと、今後は返済の金額を確保する為に追われてしまうので、できれば知り合いに「お金を貸して」とお願いする事が有効な方法となります。

信頼度が高ければ貸してくれる可能性がありますが、友人のことを思ってお金を貸さないというポリシーを持っている人もいます。そうなると、金融関連の業者に依頼する対策となりますが、お金の借り入れには制限があります。それが総量規制です。

総量規制とは?

総量規制は債務者(お金を借りる人)が、お金を借りすぎて後で返済に困らないようにするために、借りる金額の制限を設ける制度です。

総量規制とは
年収の3分の1を超える金額を貸し付けてはいけない

という決まりとなっています。この年収の内訳には、通常の給与の金額以外にも、企業を経営している人の役員報酬、そして年金受給者は年金の金額なども該当します。そして、不動産を所有しているとは不動産収入も年収の金額に含まれます。

総量規制の決まりを守る必要があるのは以下の借入となります。

お金を借り入れる際にネットで情報をチェックすると、その多くが上記の消費者金融であったりクレジット会社が該当するはずなので、ほとんどの借入が総量規制の対象となるのです。

総量規制で借りる事が出来る上限金額

消費者金融などでお金を借入る場合には、年収によって以下の上限金額までしか借りる事ができません。

年収の金額 借り入れ可能な上限額
300万円 100万円
450万円 150万円

合計の借入金額が100万円を超える場合には、所得証明書の提出が義務づけられています。

総量規制は年収の3分の1以上の貸し付けは不可となっています。この制度は2010年の6月に改正貸金業法の完全施行により導入されました。ちょうどその頃には、高額の借入をして返済が不能となり破産する人が増加していた状況があります。

総量規制の対象にならない借入とは

総量規制の内容をチェックする上で非常に重要になるのがこの部分です。消費者金融などから借入をしている場合には、総量規制の対象になる事が分かりますが、それ以外に規制の対象にならない借入がいくつもあります。

  • 自動車購入時の貸し付け(自動車ローン
  • 不動産購入時の貸し付け(住宅ローン
  • 高額医療費の支払いのための借り入れ
  • 有価証券の担保に使用する借り入れ
  • 金融取引業者からの500万円を超える借り入れ
  • 手形の割引
  • 個人事業主の借り入れ

このように、お金の借り入れに関しては、総量規制の対象になる消費者金融、信販会社、クレジット会社以外にも様々な借り入れ方法やローンがあります。そのため、総量規制の対象外でお金を借入る方法はいくつもある事がわかります。

ただ、消費者金融の場合にはフリーローンとなり、使途を提示しなくても良いことになっています。このような、様々な用途に使える借入の場合には総量規制の対象になる借入であり、それ以外の住宅ローンや自動車ローンは総量規制の対象にはいらないことになります。

おまとめローンも対象外となる

複数の債務がある場合には、支払いをする手間がかかってしまったり、金利の高い消費者金融などからの借入が多い場合には、高い利息を支払い続ける状態の生活が厳しくなることもあります。

そのような時に利用できるのがおまとめローンとなります。これは、クレジット会社などから借り入れた金額を、他社から借りて返済を一本化していくという考え方です。

一本化で支払いのストレスが軽減される

いわゆる借り換えの方法となりますが、これは借りたお金で他社の借入を返済する事になるので、借入総額は変動しないことになります。そのため、総量規制の対象にはなりません。

借り入れ先を一本化することは、毎月の返済の手間を省くことが可能になるので非常に楽になります。また、一般的には借入を一本化すると金利の金額も下がる傾向にあるため、完済するまでの期日を少しでも早めることが可能となります。

総量規制対象外の借入を考慮する

年収の3分の1までしか借入ができないというルールは、借入がしやすい消費者金融などが該当していますが、この総量規制のルールが該当しない貸し付けをしてくれるところがあります。

それが銀行となります。消費者金融などは「貸金業法」が適用されるために総量規制を守る必要がありますが、銀行が提供しているカードローンなどは銀行法が適用されることになる為、総量規制のルールである「年収の3分の1まで」に従わなくても良いのです。

銀行は独自の審査に基づいて、お金の貸し付けの審査を行うため総量規制の上限額まで借り入れしている状態で審査をした場合、銀行側が貸してくれる可能性が残っています。

まとめ:総量規制とは

借入のしやすい消費者金融やクレジット関連の会社においては、貸金業法の総量規制を守る必要があります。そのため、現在の年収の金額の3分の1までの借入しか出来ない状況があります。

このルールを回避したいのであれば銀行を利用する方法がありますが、一般的には消費者金融などよりも銀行の方が審査が厳しくなる傾向があります。

そのため、借り入れ先に迷ったときには選択肢としては残りますが、クレジット関連の会社で審査が通らない場合には、銀行から借り入れる事ができる可能性は少ないと考えるべきです。

Posted by mon