パートナーと金銭感覚が合わないことは大問題・離婚もありかも

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金銭感覚が合わない夫婦は離婚?旦那・嫁の金銭感覚を直す方法とは

執筆・監修:宮城正輝ライフアドバイザー

 結婚をする前の時期には、カップルでいると何をやっても楽しかったはずです。

 例えば、翌日は朝早くから仕事なのに・・

  • 遅くからでもタクシーでわざわざ会いに来てくれた

  • 奮発してブランドの財布を・・

  • 記念日には必ず花束をプレゼント

 「自分のためにそこまで・・」と感動して結婚を決めたはずです。ですが結婚した後にも同じことをしていると、離婚の理由になりかねません。

  • たった2時間お茶するために3,000円もタクシー代に使ったの?

  • ブランドのマークが違うだけなのに8万円も出したの?

  • 花なんて1週間でゴミなのに・・

 結婚をするとお金の価値観がガラッと変わります。夫婦の金銭感覚にズレが出てくると 考えが合わない不満が蓄積して・・・やがて離婚を考えるようになります。

実際にどんな金銭感覚のズレにがあり得るのか?

 金銭感覚がズレていると思うときはどんなときなのか?こちらは結婚カウンセラーが思う結婚相手の条件についてです。

 この3つの条件に同意できる方は多いはずです。気楽に話ができ・・

  • 今日はおごりで

  • 明日はおごってもらう予定

  • 記念日は高いお店でリッチに楽しむ

 このリズムが合っていないと、楽しさのズレが気まずい感じになります。

ファッションブランドの価値観がズレると疲れる

 着るモノの金銭感覚が合わない人とは、話の流れを合わせているだけで疲れます。このタイプのパートナーとは長続きしないはずです。

POINT
  • 定価で予約購入が好きな人

  • ブランド品の割引に惹かれる人

  • ユニクロ・GUの着心地を優先する人

 人によってはジャージを着てどこにでも行くので・・「服は何でもいいい」タイプがいます。

 服の好み、購入するポリシーが分かってくると、その方の金銭感覚が予測できます。良い服とは何を指すのか?の感性が合っている人とは金銭感覚も合っているはずです。

金銭感覚のズレが原因で離婚した後 どうなる?

 金銭感覚が違う人とはずっと一緒にいることはできず、離婚の経験をする方もいます。

 ですが、その後も気になる異性は また同じタイプということは、金銭感覚のズレを理解する前に結婚を決めてしまっていることになります。いつも恋愛体質な人ほど、金銭感覚が合っているか意識する必要があります。

誰が稼いだお金かによって変わること

 言っていることが本当なら、金銭感覚について遠慮せずに口にしていれば今でもお付き合いは続いていたことになります。

 実際のところはお金の使い方意外にも気になることがあって、「金銭感覚の違い」は別れ話の切り口だった可能性もあります。

金銭感覚の違いから3ヶ月で離婚したケース

 離婚した当人は「最高の時期から最悪な時期」を経験して疲れたかもしれませんが、友人、家族、親戚の全員が振り回されてうんざりのエピソードです。

 結婚を決断するまでに、金銭感覚の「すり合わせ」に時間をかける必要があります。

離婚の要因:価値観の違いをどう克服するか?

 離婚原因のランキングトップは、何年も前からずっと男性・女性ともに「価値観の相違」が定番です。それとは別に「浪費がひどい」という原因もずっと上位です。

 どちらも金銭感覚が合わないことが関係しており、何のために貯蓄が必要なのか?現在お金をどれだけ使ってOKなのか?このあたりが最初から基準がズレていると、小さな不満がたまり関係が悪化する要素が連鎖します。

金銭感覚と信仰、家族関係をよくチェックするように

 金銭感覚と同じように重要なのが信仰です。生きる価値観が大きく変化するので、お金の浪費どころの話ではなくなってきます。

貯金・財産はぜんぶ教会へ寄付しよう

 パートナーがこんなことを言い始めると、もう未来がどうなるか予想できなくなります。

 お金の使い道:価値観は年齢によって変わってきますが、「他人の意見に流されやすい人」は金銭感覚も変化しやすく、予想外のお金の使い方へと変わってしまうかもしれません。

デートに使うお金は高い?安い?金銭感覚の違いと印象とは

 デートに使うお金が高額であるとき、女性からすると「大切に思われている」または「浪費ぐせのある人」と見るのかによって判断が分かれるところです。どちらを好むのか感覚を合わせる必要がありそうです。

 この方が不安になったという前のツイートでは・・

読みもしない新聞の勧誘:6万円をすぐ契約した

 という行動に危機感の感じたとあります。

 今では新聞で得られる情報のほとんどがスマホがあれば得られるので、年間6万円のメリットは何なのか じっくり話し合う時間が必要かもしれません。これをスルーすると離婚や別れの要因になりかねません。

尊敬できない、金銭感覚の相違で別れを意識する瞬間

 提示している別れを意識する要素は、ほぼ離婚原因ランキングと共通しています。「尊敬できない・思いやりがない」などは価値観が合わなくなっているからだといえます。

 「経済的な不安」は収入だけでなく、出費:金銭感覚の違いも関係していそうです。つぎは、金銭感覚の意識を調査データの数字で見ていきます。

金銭感覚の意識調査データから分かること

SMBCコンシューマーファイナンス:金銭感覚の意識調査

 SMBC-CMが発表しているレポート:年齢別の「金銭感覚についての意識調査」を参考にします。データの集計方法は・・

インターネットリサーチで実施しています

 1,000名の集計の結果はこうなっています。

月あたり自由に使えるお金はいくら?

 結婚する前の段階で彼氏が「ケチくさい」ときは要注意です。遊びにガンガン金を使いすぎて財布に残っていないのか、本当にお金がないのか・・どっちなのか明確にすべきです。

月あたり自由に使えるお金はいくらある?一覧グラフ

 20代、30代、40代の毎月自由に使えるお金がいくらなのか集計した結果です。

20代~40代の使えるお金 平均値は30,200 円ほど

日割りでいくと1日あたり1,000円ということになります。

20代は給料日でも所持金2万円以下が58%いる

 年代別のグラフを見ると 20代においては、まったく自由に使えるお金がないカツカツ状態で生活している方がいます。

20代の1割はまったくお金を所持していない

 そして、最もお金が増えるはずの給料日でも・・

所持金2万円以下は58%

 これを30日で日割りすると1日あたり667円です。コンビニでお総菜+缶コーヒー、フリスクを買ったら無くなってしまいます。

現在貯蓄できているお金はいくら?金銭感覚の調査:SMBC-CF

現在貯蓄できているお金はいくらあるか?金銭感覚の調査:SMBC-CFより

 つぎは「蓄えはあるか?」という質問の回答です。

現在の貯蓄はいくら?(%)
0円~50万円50~
100万円
100万円~
20代18.240.814.126.9
30代21.626.912.139.4
40代16.723.812.347.2

 20代は貯金50万円以下が59%です。趣味・お酒・旅行など、出費の頻度が多い年代なので貯蓄できず・・という方も多いはずです。

 そして、30代は貯蓄ゼロが21%に増加。結婚・子供・住宅ローンに追われ、マイナスの収支で耐える家庭も多い年代です。そして40代になると・・

貯金が100万より多い → 47.2%

 旦那がここに含まれるなら「またゴルフクラブに30万使ったの!」のような金銭感覚がやばい事例が見つかっても、銀行にある300万でいくらかイライラは落ち着くはずです。

今の貯蓄が不安な女性は7割もいる 金銭感覚の調査:SMBC-CF

現在の自分の貯蓄状況について、不安を感じているか?の表

 こちらのグラフは30代・40代の結果ですが、新しく発表されたレポートには20代の意識調査もあります。20代は・・

  • 貯蓄が不安な男性 = 52%

  • 貯蓄が不安な女性 = 62.4%

 となっています。すべての年代に言えることですが、男性は女性ほど貯蓄の不安を感じていません。

 40代の女性は貯蓄に不安を感じる方が72.8%へと大きく増加しますが、男性は 30代から40代に向けて減っています。

  • 男性 = ズボラ

  • 女性 = 心配性

 このあたりも影響して、夫婦の間でも金銭感覚のズレが出ます。

ストレス発散のためにかけている金額は月に 4,384円

ストレス発散のためにかけている金額

 ここから、より具体的な金銭感覚について見ていきます。まずは、ストレス発散に「どれくらいお金を使っている?」と質問をしたときです。

 30代・40代が消費する平均は月あたり4,384円。その内容:「何に消費している?」のアンケート結果はこうなります。

ストレス解消で何にお金を消費する?
順位消費するもの割合男性の順位女性の順位
1位スイーツ・お菓子49.63位1位
2位外食39.21位2位
3位お酒30.42位4位
4位旅行26.64位3位
5位漫画15.55位9位
6位映画15.46位6位
7位洋服14.95位
8位ゲーム12.47位
9位銭湯11.48位
10位ライブ・コンサート10.28位

 旅行はまとまったお金を消費しますが、それ以外は仕事帰りにミスドに寄ったり、マンガ・缶チューハイを買うなど、ありふれた消費になります。つぎは、お金を使う意思(欲求が強いか?)について。

ストレス発散にお金をかけたい? 金銭感覚の調査

ストレスを発散するためにお金をかける意識調査

 半分以上が、ストレス発散にお金を使うべきと回答しています。このグラフで分かるポイントの一つが・・

男性・女性ともに差は無い

 ということです。

 男性がお酒のつき合いにお金を消費するのを普通だと感じるように、女性もスイーツ・外食にお金を消費することが普通だと感じます。お互いにココを指摘して「金銭感覚がやばい!」とはなりにくいといえます。

20代はお金をかけたい意識が強い 金銭感覚の調査:SMBC-CF

20代はお金をかけたい意識が強い 金銭感覚の調査:SMBC-CF

 次は20代限定の調査ですが、「良いモノがあるなら無理して買うべき?」という質問です。

多少無理しても、良いものにお金をかけたい?
そう思うそう思わない
男性52%48%
女性44.6%55.4%

 男性は女性よりも見栄を張ってお金をつぎ込む傾向があります。後先考えずにスッカラカンになる男性を見て「金銭感覚がやばい」と感じる女性は多いはずです。

 つぎは、何かを買う前に「他のショップで買うと安いかも?」を調べるかどうかです。

購入するとき「最安値」がないかチェックする?
そう思うそう思わない
男性75.7%24.3%
女性81.6%18.4%

 商品の最安値は簡単に調べられるので、みんな損をしないように確認するようになりました。特に女性は80%を超えており・・

スーパーなら安いのに なんでコンビニ?

 という金銭感覚のズレからケンカに発展しそうな要因です。つぎは、買い物の失敗を避けるために口コミ など「レビューをチェックする」習慣について。

商品やサービスのレビューを必ずチェックする
そう思うそう思わない
男性64.6%35.4%
女性80.6%19.4%

 こちらも女性が80%を超えており、安易に買い物をして失敗しがちな男性にダメ出し → ケンカのパターンになりがちです。

まとめ:合わない夫婦 夫・旦那の金銭感覚

 カップルや夫婦でお金の価値観が合わないと破綻や離婚の原因となります。金銭感覚は幼少期からの育った環境が関係しているので、修正していくには多くの時間が必要になってきます。

 金銭感覚を直す対策としては、生活の全てのお金を二人で決めて貯金目標などを相談することです。モノとお金の価値をすり合わせて妥協できるバランスを見つけます。