結婚をする前の時期には、カップルでいると何をやっても楽しかったはずです。
例えば、翌日は朝早くから仕事なのに・・
- 遅くからでもタクシーでわざわざ会いに来てくれた
- 記念日には花束のプレゼント
- 奮発してブランドの財布を・・
「自分のためにそこまで・・」と感動して結婚を決めたはずです。ですが結婚した後にも同じことをしていると、離婚の理由になりかねません。
- たった2時間お茶するために3,000円もタクシー代に使ったの?
- ブランドのマークが違うだけなのに5万円も出したの?
- 花なんて1週間でゴミなのに・・
結婚をするとお金の価値観がガラッと変わります。金銭感覚にズレが出てくると 価値観が合わない不満がたまっていき・・・やがて離婚を考えるようになります。
「性格の不一致」はお金の使い方で分かる
離婚原因のランキングで1位にくるのは、男性・女性ともに・・
性格の不一致
必ずこの理由がきます。これは夫婦の年齢が変わっても常にトップになります。
では、性格の不一致とは何なのか。まずは客観的に見たときの夫婦を知る必要があります。性格は夫婦のコミュニケーションのあらゆる事が該当してくるので、まずは実際に「何が気に入らないのか」を見ていきます。
何のために貯金が必要なのか:価値観の統一を
性格の不一致があると感じるのは、こんな不満があるからです。
- 興味があるものに違い(ズレ)がある
- 重要なものに対する価値観(ピンチを乗り越える優先順位)が違う
- どうしても我慢できない習慣を直さない
- そもそもパートナーを尊敬していない
会話ですれ違いが気になる程度なら普通に暮らすことができても、お金の消費にまつわる不満がずっと続くと「完全にズレているのでもう離婚したい」と思うかもしれません。
- 家計が苦しいのに趣味にお金をつぎ込む
- 借金をしてまでナゼ買いたいのか
- 将来の貯金のことを考えていない
性格の不一致がハッキリと分かる出来事にはお金が絡んでいるはずです。大事なお金を自分の好き勝手に使うようになると・・「熱中するもの(お金を使いたいもの)が違う = 性格の不一致」となります。
旦那・夫の金銭感覚が合わないと感じる時
まずは、「旦那が趣味にお金を使いすぎている」という不満です。
季節ごとのジャンボ宝くじくらいなら理解してくれるはずですが、「totoBIG・ロト6」を当てるために毎日のようにお金をつぎ込んでいくのはNGです。
- 週に何度も部下へおごりで飲みに出かける
- 収入が少ないのに車・コレクション収集にお金をつぎ込む
- アイドルのライブがあると他県に泊まり込みで出かける
- ゴルフのスコアが伸びるまでグッズを買い続ける
- いつも頭の中は競馬のことだけで いつも家にいない
特に問題なのは、パチンコやスロット、競馬に競艇などをギャンブル系にハマってしまう事です。毎月の生活費+将来のマイホーム資金や、子供の進学のお金を確保できているかがポイントになります。
金銭感覚の違い: ギャンブル > 子供の教育費
ギャンブルに負け続けて熱くなってしまうと・・
生活費で馬券を買って、負けた分を取り戻す!
この考え方になると「金銭感覚が合わない」どころの話ではなくなってきます。将来の生活とお金について話し合う時間を設けて改善を試みますが、変わった様子が見られなかったり、友人・親が離婚を勧めるなら決断をする時期に来ています。
嫁・妻のお金の価値観に疑問を感じること
次は「嫁の金銭感覚がおかしい」と言われるところを見ていきます。
- 美容院に毎月5万円ほどつぎ込んでいるが全く変化がない
- 家にあるバッグと変わらないものを10万円で購入した
- クローゼットに着ることのないファッションアイテムが多数
女性のヘアケア商品、スキンケア商品、化粧品については高額になってしまうことも多いため、平均的な金銭感覚で商品を購入したにもかかわらず、夫から見ると無駄遣いしていると見えることがあります。
女性はムダな物ばかり買っている?
男性がお金を使う外車・ギャンブル・お酒と比べると、女性が購入するブランドバッグは、購入した総額ではさほど高くなかったとしても・・
似たバッグをまた買っている!
この印象が強くなり「無駄遣い」と認識されます。
ブランド物の購入は「年間50万円を過ぎたら贅沢」のように ボーダーラインを決めて制限していかないと、いつも「嫁の金銭感覚がおかしい」という判断になります。
お金のかかる趣味にはまってしまう
財布に見合う範囲で楽しむの趣味だったはずなのに、熱中しまくると 妻(夫)の忠告を無視して「大金をつぎ込んでも先が見えない」泥沼状態になります。
- ワインセラーを買って高級ワインを収集する
- プロ野球・サッカー・バスケット観戦のために他県に何度も訪れる
- 陶芸・盆栽・錦鯉・工芸品の理解されないコレクション
物を集めていくコレクターの場合、夫婦で熱中できるなら購入時の投資:お金の価値観が理解できるはずです。しかし、なかなか「夫婦で同じ趣味にハマる」方にはお目にかかれません。
趣味が同じなら金銭感覚のズレはおきない
夫や妻、どちらかが相手を理解するために 趣味を合わせる(アプローチする)努力をすることも大事です。
金銭感覚がおかしいと感じるシーンはこんなとき
夫婦、または友人と一緒に買い物に出かけることがあるはずです。その時に・・
この人の金銭感覚には合わせられない
このように感じる事があるはずです。
例えばこのようなときです。
- ユニクロ・GU・しまむらの服はダサいのでブティックを回る
- マックで「バリューセット」ではなく、単品をいくつも注文
- コンビニで値段を見ないでポンポン とカゴに入れる
- バーゲンで大量に買ったら荷物が重いので タクシーで帰る
知り合いと食事をしたとき お会計を割り勘しますが、その時に「この注文は いらなかったのでは?」と感じることがあるはずです。
グループでいるときには金銭感覚がズレている人をみんながツッコむので、お金の価値観を合わせやすくなります。カップルや夫婦でいるときにも、金銭感覚のズレに気になったときには指摘することが大事になります。
スーパーで見切り品を買う感覚
節約したい貧乏生活をしているなら、スーパーで「半額」シールが貼られている見切り品(鮮魚・精肉・弁当・お惣菜など)を買うことがあるはずです。
この「半額」シールが恥ずかしい、またはプライドが許さないとして、お金がなくても絶対に手にしない人がいます。これは、節約よりも見た目や気分を優先してしまう「見栄っ張り」の性格が影響しています。
また、お持ち帰りの食事を買いたい時には、このような見方もあります。
昼間に500円の弁当が、午後9時には250円になってお買い得
このような見切り品が売っているのを見たときに・・
半額の弁当 250円より、吉野家 牛丼の並盛り380円のテイクアウトを選びます
吉野家は夜間も営業しているため「牛丼 並盛り380円」は通常価格です。
作りたての食事をゲットするので賢いともいえますが、半額の弁当が目の前にあっても値段の高い「通常価格」の食事を選ぶ金銭感覚は、夫婦で意見が割れやすいところです。
金銭感覚がズレてしまった要因とは?
なかなか働きに出ない(いつもニートのような)生活をしている人がいます。お金に対するハングリー精神(こだわり)がなく、「お金をゲットしなくてもどうにかなる」と考えています。
- 幼少期に裕福な家庭で暮らしていた
- 必要なものは誰かが買っていたのでお金の執着がない:無頓着
- 生きるために働く必要性を感じない(教えられていない)
このような要因が影響しています。
働くこと・責任を教えるべき父親が無関心であったり、逆に母親が何でもやってあげる家庭で育つと、自立するハングリー精神が成長せずにお金の執着がなくなってしまいます。
心が成長する年齢を過ぎて大人になると、金銭感覚がズレていることを指摘されても なかなか改善する意欲が沸かずに「これが自分の性格だ」と肯定してしまいます。
やっぱり好きな物は買いたい
お金に対するハングリー精神がない方でも、大人になるといずれ結婚します。
結婚後は、夫婦でお金を稼いで将来の「家」と「子供にかかる教育費」をキープしていく時間がずっと続きます。しかし、貯金すべき目標金額は分かっているものの、その資金を確保するよりも・・
自分の楽しみにお金を使うことを優先します
この考え方になってしまいます。数年前に話題になったニュースで・・
このような事件がありました。東大を卒業したIQの高い子供であっても、金銭感覚がおかしくなっていることを自覚できなかったということです。
金銭感覚を直すために:家計簿と予算の設定
こここまで見てきて分かるのは、金銭感覚を修正していくことはそう簡単なことではないということです。
人それぞれに性格があるように金銭感覚についても幼少期に体が覚えた感覚が影響していて、大人になってからガラッと切り替えるのは難しいことです。ただ、改善させる方法はあります。
- 毎月の使えるお金を限定する(お小遣い制に)
- 家計簿の予算:現状の預金を全て見せる
- 部屋の掃除・整理整頓・規則正しい生活を
まずは、将来の貯金を予定している家計簿の数字からかけ離れている現状を教えることです。
これから預貯金がどれくらい必要になるのか話し合うことが大事になります。予算として設定したい金額と これまでに分かっている予想額を比べて、何をやるべきか課題を話し合います。
趣味のお金は自由に:限度額を決める
将来のお金の心配を減らしたいので家計簿をつけ始めたとしても、何もかも制限するルールになってしまうと毎日がつまらなくなってしまいます。
そのため、必要になってくる預貯金の予算を設定し その金額がキープしながら・・お小遣いとして使える限度額を決めてしまいます。
お小遣い制には反発があるかもしれませんが、このままでは離婚の危機である状況までしっかりと説明すると理解してもらえるはずです。
- 毎月の限度額を設定
- 1週間分のお小遣いを設定
- 一日分の財布のお金を決める
このような毎月(あるいは毎日)のルールを設定することによって、使えるお金の限度額を体に覚えさせます。
家計の数字を理解してもらうこと
家計の数字は何も隠さずに、全ての数字を教えます。
- 賃貸料(または家のローン)
- 水道光熱費
- 子供の学費
- 食事にかかる費用
- その他の娯楽などに使っているお金
入ってくるお金と、出ていくお金の金額の差を理解してもらうことで「娯楽:好きな事に使ってもよいお金の上限額」を認識出来ます。子供が大きくなるにつれて、「塾」「学費」「車の購入」に備えるお金が必要です。
これらの資金についてシミュレーションできるサイトで実際の数字を入力するとグラフで目視でき、将来の貯金を予想することができます。
部屋の掃除や規則正し生活が有効
金銭感覚のズレを改善していく方法として、生活習慣を規則正しく調整していく方法があります。体調が良くなると、ストレスが原因でお金を使いすぎる金銭感覚が落ちついてきます。特に・・
この対策は、趣味が健康志向になってくること、夜遅くまで飲みに出かける予定が減って無駄遣いを減少する効果などが期待できます。
ライフスタイルをガラッと変えるには、きっかけが必要です。例えば、なにかの疾患で入院して医師から食事の改善を指導されたとき、その後 退院した時がチャンスになります。
まとめ:合わない嫁 妻 夫 旦那 彼氏 夫婦の離婚|2021年版
カップルや夫婦でお金の価値観が合わないと「破綻」や「離婚」の原因となります。金銭感覚は幼い頃の経験が関係しているので、修正していくには多くの時間が必要になってきます。
金銭感覚にまつわる参考になる論文
お金の大切さを理解してもらうには、「生活にかかる出費・将来の貯金すべき目標」を説明して、貯金の重要性を理解してもらうことが近道です。