金は天下の回りものは嘘|誰の言葉 本当の貯金 ところがどっこい

 買いたい物があるけど、買わずに貯金した方がいいか悩んでしまうとき・・

「金は天下の回りもの」なので気にせず使おう

 このように考えて、お金を使う決断をすることもあるはずです。この「金は天下の回りもの」ですが、「お金はまた戻ってくる」とい前向きな言葉に思えますが、ところがどっこい そうではないことがあるのです。この言葉がもともと・・

POINT

  • 誰の言葉であるのか
  • 「金は天下の回りもの」は嘘なのか
  • 買ってしまった貯金は本当に戻ってくるのか

 などについて見ていきます。

金は天下の回りものとはどのような意味か

 「金は天下の回りもの」を「大辞林」では、このように記載となっています(大辞林は三省堂が発行しています。国語辞典で広辞苑と並ぶ情報量、Web版では約26万語を収録しています)。

 私たちは、「金は天下の回りもの」という言葉を一般的に使いますが・・

金は天下の回り持ち

 の別の言い方として「金は天下の回りもの」が辞書へ掲載されています。内容はこうです。

金は1カ所にとどまるものではなく、人から人へと次々と世間を渡り歩いていく。お金は世界の回りもの。

 お金は貯金するのではなく、使っていく事で世界の人の手に渡っていくもの・・という内容です。

天下とは何のことであるか

 「金は天下の回りもの」の言葉の中で、「金」「回りもの」は日常的にも使う言葉なので意味は簡単ですが、「天下」については、なかなかお目にかかることがないはずです。天下とは・・

目的としている国全体のこと

 を指します。この言葉が良く使われるのは戦国時代の「天下統一」のような言葉です。全国の領土を支配することができれば「天下統一」が達成されます。つまりこの場合は・・

POINT

天下 = 日本国の領土すべて

 という意味となります。ですが、話を現代に戻して「金は天下の回りもの」の場合には、「お金が転々と移動していく」という意味なので

天下 = 経済全体(世界も含めて)

 と考えた方が近くなります。そして古い中国においては、人間関係を含めた「コミュニティの輪」についても「天下」の意味に含まれていたことから考えると、「経済でつながる世界の人達」という意味を含めた方が適切であるといえます。

どのような時に使う言葉なのか

 「金は天下の回りもの」の言葉が使われる時には、親しい友人や同僚、上司などの「信頼」している人からの「激励」または「いましめ」などの意味が込められます。

POINT

  • 金のない状況でも気にするな
  • 金をずっと所持していても意味が無い
  • お金を使うことで経済全体が潤う
  • 貯金せずに使えば誰かが喜ぶ
  • 与えた恩は自分に必ず返ってくる
  • 細かいことは気にせず楽しむように

 このような意味で使います。

 お祝いでお金を包んだり、高価なプレゼントをしたときにお礼を言われることがあるはずです。その時に「金は天下の回りもの」という言葉を言っておけば、相手に気を使わせない優しい心遣いが伝わるはずです。

今の日本では必要となる言葉

 日本の人は外国に比べて非常に貯金が好きであることが分かっています。そのため、政治や経済の状況が「あまりよくない」と感じてしまうと、将来のお金の不安を感じるようになるので・・

銀行にお金を預けて使わないようになる

 この傾向が強くなります。価格が高い商品ほど買わなくなるので、結局は安い価格の商品で競争するようになるので「デフレ」の状態になります。この状態を改善する為の言葉としても・・

「金は天下の回りもの」は適している言葉

 であることが分かります。楽観的になってお金を積極的に使わないのは、貯金をする目的があるからです。

貯金の目的は何なのか

 貯金には二つの考え方があります。それは・・

POINT

  • 買いたい物を我慢して、目標に到達するまでの貯金
  • 買いたい物がなく、将来が不安なので貯金する

 おそらく、20代から30代の未婚~新婚の夫婦には、10年や20年後を見越してお金を使いたい予定が目白押しになっています。

  • マイホーム
  • 子供の学費
  • 旅行など

 これらのお金を目標にして貯金してるので、他にお金を使う可能性は低くなります(使いたくてもお金が残らない)。つまり、目標がしっかりしているので物欲が抑えられ、「金は天下の回りもの」として割り切ってお金を使うことがないのです。

 そして、近い将来に「お金を使う予定がない」ときでも、貯金を優先する方は多くいます。

金は天下の回りものは許されるのか?

 将来が不安なので貯金を続けている人は、毎日質素な暮らしを続けて貯金額を維持しています。しかし、このまま定年を迎えて隠居生活を送るとなれば・・

いつお金を使うの?

 という疑問が残ってしまいます。仕事に専念して遊ぶお金を節約してきたのに、「年金だけでは不安だから」という理由でお金を使わないのは、あまりにも意味の無い人生になってしまいます。

金は天下の回りものは嘘である

 ネットのアンケートで、「納得出来ないことわざは?」という問いに対する答えでは「金は天下の回りもの」が最も得票数が多いというニュースがありました。

「金は天下の回りもの」は嘘であると感じる人が多い

 お金をドンドン消費していったとき、多くの人を巡った後にまた自分のところに戻ってくるのであれば・・

POINT

浪費しすぎて貧乏になる事はあり得ない

 という考え方になります。しかし、実際のところは無計画にお金を使ってしまうと、経済的に破綻して生活のお金が回らなくなり借金生活に陥ったり、民事再生、生活保護・・などを検討する困窮した生活が待っています。つまり・・

  • 使って無くなったお金が戻ってくるなんてあり得ない
  • 天上の富裕層だけに集まり 天下の人には回ってこない

 このように考えます。では、なぜ「金は天下の回りもの」という言葉を見る機会が多いのか・・

商売のために釣られる言葉である

 嘘であるという考え方になるのは・・

POINT

商売目的で利用されることが多い

 からです。消費者に多くの商品を買ってもらうために、商品を販売したいお店側が積極的に使うことがあります。

商品が売れるように「金は天下の回りもの」と言っている

 このように見ていくと「金は天下の回りもの」は嘘であるように見えます。ただ、嘘であるかどうかは見る人の立場によって変わってきます。

もう一つの意味:お金を流通させるべき

 先に「日本人は貯金が好き」と説明しましたが、多くの国民が貯金を優先するめに、景気が悪くなってきています。その問題を解決するために、政府は「マイナス金利:銀行の利息がほぼ0円に」の対策を行っています。すると・・

POINT

今度は「タンス預金:自宅でお金を保管」する

 ようになってきています。景気が良くなっていかないと給与がアップに(好景気に)なる可能性は少なくなるので・・

POINT

資本経済を活性化させるために「金は天下の回りもの」は正しい

 ことになります。つまり・・

  • 個人としては「金は天下の回りものは嘘」
  • 経済全体から考えると「金は天下の回りもの」は嘘ではない

 となります。

 これとは別に「金は天下の回りもの」を若い人(新社会人)へ向けて使う時には、この考え方もあります。

将来の収入アップを期待してお金を使う

 「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがあります。大切であればあるほど、外の世界を見せて勉強させることが重要であるという意味です。これと同様に「金は天下の回りもの」を使う事もできます。

POINT

若いうちに自己投資(資格取得・留学・他職種の経験)をするように

 という意味を込めています。車を買ったり、お酒を飲んで遊び歩くのではなく、将来の自分の知識・経験のためにお金を使うように・・という「戒め」の意味があります。

 この使い方をする時には「天下の回りもの」となって、将来にお金が(自分で使った総額よりもずっと高い報酬となって)返ってくる理由がはっきり分かります。

まとめ:金は天下の回りものは嘘 誰の言葉 本当の貯金

 お金をずっと所持しているのは、経済的には良い事ではありません。好みの商品を購入してお金を使うことで・・

POINT

→ 販売した企業の売上が増える
→ 給料が上がり
→ 買い物の予算が増える

 この循環ができあがるので、景気が良くなり「自分の収入アップ」が期待できるようになります。ただ、これは経済全体すべてのお金の流れが活性化していく事が必要です。

 個人の貯金を使わずに我慢してそのままにしておくか、「金は天下の回りもの」として使うのかについては、慎重に考えるべきです。

Posted by mon