親と同居する生活費|家賃・世帯を分ける・二世帯住宅・お金がない

 社会人になると親元を離れて「自分の稼ぎだけの生活」する一人暮らしにに憧れます。その期間が長くなってくると、また実家に戻って親と同居する時のルールが分からなくなってしまうことがあります。特に・・

POINT

結婚して夫婦で親と同居する

 となれば、二世帯が一つの家の中に暮らすことになります。最初から二世帯住宅を想定するときと比べると、後から二世帯住宅として暮らしていくときには気になる事がいくつもあります。

  • 親と同居すると生活費の負担
  • お金がない状態で実家に戻ってきたときの生活費
  • 世帯を分ける・二世帯住宅の場合

 このような時の対策などを分かりやすく見ていきます。

親と同居すると時には生活費をいくら入れる?

 親と同居する決断をするときには、仕事で引越しが必要になったり、もしくは退職してライフスタイルが大きく変わる、または結婚を期に同居を決めることもあるはずです。

親と同居を決断するタイミング
一人暮らし 就職先が変わる・転勤・無職になる
夫婦 二人 部屋が狭い・家具、家電購入の節約
家族(子供) 子供の保育、教育・親の希望・食費
離婚 生活費の節約・精神面の休息

 一人で生まれた親の家にもどるのなら、生活費や家賃などの支払いは、「余裕があればいくらか援助する」程度で問題ないはずです。ただ、成人して社会保険に加入している社会人であるなら・・

  • 20代なら3万円
  • 30代以上なら5万円

 ほどの金額を生活費として入れるべきです。そして、結婚したばかりの夫婦。もしくは子供が生まれたばかりの家庭も持った状態で親と同居するなら・・

POINT

  • 家賃
  • 食費
  • 自動車
  • 病院・薬・レジャー・雑費

 このような固定費をお世話になるのであれば、10万から15万円ほど生活費が軽減するはずです。その半分でも親に「生活費」として入れるべきです。

POINT

夫婦(子供を含む)であるなら5万円から8万円ほどのお金を入れる

 8万円を親に入れる約束をしても、将来の子供の学費、そして自分のマイホームを作るための資金を確実に増やしていけるはずです。

親と同居するとメリットが多い

 親と同居する時には、いくつものメリットがあります。

  • 食事が大幅に減る
  • 病気の際に誰かが面倒を見てくれる
  • 子供を保育園に入れずに済む
  • 人の多い環境は子供の精神的な成長を促す
  • 将来的な貯蓄のハードルが下がる

 子供が小さい時期には、主婦はパートに出て働くことも可能ですが、気になるのは保育園の送り迎えの時間に自宅にいる必要がある事です。親と同居していれば・・

保育園の送迎・不意の病気で学校へ迎えに行く

 このような子供の世話を親に頼むことができます。祖父母は子供をつれて散歩する時間ができるので大いに喜ぶはずです。また、子供は祖父母から文化や習慣、地域の人達との交流などを学んでいくはずです。

親と同居する田舎暮らしは家賃の負担が軽くなる

 田舎へ引越しをして親と同居する最大のメリットは、別居時の家賃の支払いがなくなることです。

 両親のいる一軒家が、すでに住宅ローンを払い終えている頃であるなら、住宅にかかる費用は固定資産税などほんの僅かです。そのため、住宅にかかる費用を請求されることはないはずです。そうなると・・

POINT

親と同居する生活費は食費・その他だけ

 となります。これまでの暮らしで家賃に8万円ほどはかかっていたなら、年間96万円もの出費が浮くことになります。

不要となる家電製品を売却してお金を確保する

 親と同居することになれば、これまで使っていた冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品を使わなくなる可能性があるため、リサイクルショップやオークションで売却することができます。

POINT

不用な家具や家電製品を売却して生活資金を確保

 場所を占有してしまうタンス、テーブルなども不要であれば売却していきますが、傷がついてしまった家具は「下取り価格が0円」となってしまう事が多くあります。

 重量のあるソファは、ブランド物でなければ買取り価格がつかず、逆に5,000円~10,000円ほどの「処分手数料」が逆に必要になってマイナスになることもあります。

親と同居すると食費を減らすことが可能となる

 家賃や光熱費などは、毎月固定(ほぼ同じ金額の支払い)の費用となる傾向がありますが、食費に関しては・・

  • まとめて大人数の食事なのでコストが減る
  • 食材の買い出しに気を使う
  • 数日分の料理をまとめて作って安くする

 などの調整ができます。特に食材の調達に関しては、お買い得な日にまとめて買いだめすることができます。

 食費は家族の人数が多い分だけ増えます。しかし、「まとめ買い」をすることで食材を割安に調達できるので、「1人あたりの食費」は、ずっと減るはずです。また、料理は人数が増えても手間はほぼ変わらないので「食事を作る効率」が良くなります。

食材の廃棄処分を減らして無駄を省く

 食材は、消費するまでの期間が決まっています。

 二つの家庭として分けて生活していた場合では、消費ペースが半分になるので(予定したように食材が消費できずに)消費期限が切れて廃棄処分となってしまう無駄なコストが増えてしまいます。

POINT

親と同居することは食費の無駄を減らすことができる

 消費期限を切らしてしまいがちな乳製品・乾物・調味料などは、業務スーパーなどで販売している「大きめボトル」のサイズを選べるので、食費にかかる相対的なコストを減らすことができます。

食事の時間に会話が増える

 核家族化の問題の一つが、家族揃って食事をする時間が少なくなることです。特に育ち盛りの子供は、一人で食事をする時間(いわゆる孤食)が増えてしまうと・・

POINT

  • 元気に生活できない:体調が落ちやすい
  • 情緒不安定になる可能性がある
  • 栄養の偏り:肥満の原因
  • 会話の能力が高まらない

 このような傾向になってしまう事が分かっています。もともと人間は家族で食卓を囲む習慣があるため、子供の時期に孤食の時間を増やさないように考えるべきです。親と同居するのは子供の心の育成に大きくプラスとなります。

税金面でも親と同居した方がメリットがある

 親と同居するということは、家庭内に扶養親族が増える事を意味しています。親を扶養に入れると税金面で非常に助かるので必ず扶養の手続きをするべきです。この扶養とは2種類あります。

POINT

  • 税金(所得税・住民税)を計算する際の扶養
  • 社会保険を計算する際の扶養

 適応される条件が異なるので、それぞれの扶養の金額を算出してみる必要があります。

所得税・住民税の控除額とは

 親の年齢によって所得税・住民税で控除される金額が変わってきます。まずは所得税の控除額です。

親を扶養にした場合の所得税控除額
親の年齢 控除額
70歳未満 38万円
70歳以上(別居) 48万円
70歳以上(同居) 58万円

 つぎは、住民税にかかる控除額です。

親を扶養にした場合の所得税控除額
親の年齢 控除額
70歳未満 33万円
70歳以上(別居) 38万円
70歳以上(同居) 45万円

 このように、年齢が70歳以上でありながら同居しているなら控除額が最も高くなります。この点から考えても、高齢となる親が近くに住んでいるのであれば、親と同居する選択にするべきです。

税法上の扶養親族の対象者とは

 親を扶養に入れる時には、いくつかの条件があります。まずは税法上の扶養の条件は・・

POINT

年間の合計所得金額が38万円以下(給与所得のみは103万円以下)

 このようになります。税金を納付する者と同居していることが前提条件となります。収入が年金収入のみである場合は、「158万円以下」が扶養に入れる条件となります。

健康保険上の扶養親族の対象者とは

 次は健康保険における扶養親族の対象者の条件となります。

POINT

認定対象者の年収が130万円未満

 ただし、60歳以上であったり、障害厚生年金を受けるほどの障害者であるなら180万円未満までとなります。そして、もう一つの条件として・・

同居する親の年収が扶養者(自分)の半分以下

 である必要があります。

親と同居するデメリットもある

 親と同居するのは、良いことばかりではありません。家事をする女性が二人いることになると「嫁姑問題」が発生してしまいます。血縁のない女性同士で年齢も離れているので、どうしても「合わない部分」があるのは仕方のないことです。その他には・・

POINT

  • 子育てに親が介入してくること
  • 夫婦の関係が希薄になる

 子育ての方針は夫婦で決めたい部分ですが、近くで見ている両親がどうしても口出しをすることになります。助かる部分よりも、親の助言が「うざい」、そして「ストレス」に感じられるなら深刻な要因となります。

 もう一つは、同居する親が子供の世話の中心になってくると、親との会話が増えて夫婦間の口数が減ってしまう可能性があります。夫婦の信頼関係に悪化してしまう要因になることもあります。

保育園の入園審査が厳しくなる

 子供に社会勉強をしてもらうためにも、早い段階で保育園に入れることは有効です。友達との交流によって学べる事がとても多いはずです。しかし、親と同居していると・・

POINT

保育園の入園審査が厳しくなる

 傾向があります。それは、待機児童問題が深刻化しているため、「両親以外に面倒を見る人が同居している」のであれば、面倒を見る人がいない家庭を優先していくべき・・という考え方があるからです。

 保育園審査のポイント制とは・・

  • 夫婦ともに働きに出てフルタイム勤務
  • 同居する親がどちらも70歳以上
  • 疾病などにより6か月以上の期間入院
  • 身体障害者手帳1~2級、精神障害者保健福祉手帳1級で保育が困難
  • 震災、風水害、火災などで、復旧作業中である

 このような多くの基準をもとにしてポイント制で集計していきます。そのため、親と同居している減点ポイントは「その中の一部」です。しかし、保育園待機児童の激戦区では「減点ポイント」が少なくても待たされ続けてしまいます。

まとめ:親と同居 独身 ストレス 失敗 生活費

 親と同居するなら、家事を分担することも重要です。「ゴミ出し」「アイロンがけ」「トイレ掃除」「風呂場掃除」など、役割分担をしっかり分けて、ストレスのない同居生活を心がけます。

親と同居する事が失敗だった

 と感じる夫婦もいるようです。やはり、家庭内のいろいろな事に親が介入してくるので、自分の思い通りの気楽な生活ができないというのが大きな不満となります。

 ですが、税金対策ではプラス効果があり、子供の教育の面でも祖父母と同居する事はメリットがあるはずです。

Posted by mon