インフレは市場に大きな影響を与える お金の価値を分かりやすく

経済情報を提供しているネットのサイトやテレビの経済関連のニュースにおいて、「インフレの影響」についての情報が出てくる事があります。お金と物と仕事のバランスを考慮する上で、インフレの状態を避けなければいけない状況にあります。

生活のためのお金を確保していくためには、企業が安定して給与を支給できる状態であり、給与を頂いた従業員は、生活に必要な商品を購入していくことができる必要があります。このような安心した生活を送っていくためにも、インフレについて知っておく事が重要です。

インフレとは?

インフレ(インフレーション:inflation)とは、物価が上昇してしまいお金の価値が下がっている状態です。言い換えるとモノが高くなってしまい、お金の価値が減少している状態となります。

コーラ1缶の適正な価格が100円程度であった場合、

コーラ1缶 100円 適正な価格
コーラ1缶 200円 インフレ(モノの価値が高い)

このようなモノが高い価格のまま2年以上の時間が経過するとインフレと呼ぶようになります。

身近なものでは、ガソリンなどの価格変動が分かりやすくなります。1リッターあたり100円程度だと思っていたら、ゆったりと価格が上昇して130円程度まで価格が上がり、そのまま止まってしまう時期があります。このような状態がインフレとなります。

お金の価値が下がっている状況

コーラの例で示したように、今まで100円だった商品が200円になって、そのまま値下がりしないというのはおかしな現象です。

商品は、安くなれば多くの行列ができて買い占める人が出てきます。そして、高くなると誰も買わなくなって商品が売れ残ります。その妥協点が必ず有ります。それが適正な商品の価格となりますが、その価格が上昇するのであれば市場にある商品の量が減少しているという意味になります。

原材料が安く仕入れる事ができて、製造する従業員もいるのであれば、100円でコーラが販売できるはずですが、それができなくなるのは製造する物が少なくなっている場合、もしくは流通しているお金(通貨)が増えすぎてしまっていることが要因です。

お金が増えるということは、お金の価値が下がっているという意味になります。これまで、100円で買えたものが、200円出さなければいけないと言うことは、お金の価値は半分に下がったと見ることができます。

インフレになってしまう要因

インフレの状態になってしまう要因はいくつもありますが、大きな要因としては以下のようなものがあります。

  • 減税
  • 公共事業が増える
  • 社会保障の充実
  • 低所得者に手当(お金)を配る

国が行う政策がいくつもありますが、何かの刺激を与えると企業のお金や、個人のお金が増える事になると、世の中にお金が増加する傾向になります。すると、世の中にある物は同じ量なのに、お金が増えるとお金の価値が下がります。

つまり、多くの人がお金を出しやすくなるので、より多くのお金を出した人が商品を買えるようになります。これが続くと商品が少なくなり、結果として商品の価値が高まり、お金の価値が下がるのです。

金融政策が原因でインフレになる

公共事業が増えることによって、「お金のバラマキ」が行われているとニュースになる事があります。仕事を増やせば経済が潤うというプラスな要素がある反面、お金を企業に与えていくことはインフレになる可能性を高めます。

会社のお金が増えれば給料が増え、ショッピングに使うお金の流通も増えます。このようにお金を増やす方法はいくらでもありますが、その中でも日銀(日本銀行)がお金を借りやすくする政策を打ち出すことによってお金を流通量は劇的に増えます。

  • 公定歩合(民間銀行に貸し付ける金利)を下げる対策
  • 市場から債券を買い取る対策

このような方法で日銀が対策をするだけで、市場にお金を大量に出回るようになります。

ハイパーインフレとは?

市場に出回るお金を操作することができるのですが、間違った操作をしてしまうとインフレが更に加速します。お金が大量に出回り物の価値が高まってしまうと、会社は商品を作るときの原材料を仕入れる事ができなくなります。

そうなると、市場にある商品の価格は更に上昇し、やがては何も変えない状態になり経済がストップします。これが悪化していくと、お金の価値がどんどん下がっていき紙切れ同然になります。この状態がハイパーインフレという状況です。

ハイパーインフレは世界各国で度々起きており、お金の価値が50分の1まで減少してしまい、経済が大混乱して政府が操作できない状態になってしまったアルゼンチンの例があります。

インフレになってメリットを感じる人

インフレが加速していくと経済がまわらなくなって、経済に関わる全ての人が大混乱になります。しかし、ごく僅かなインフレの場合には一時的に得をする人がいます。

  • 企業に勤めて給料を得ている人は、給料が増える
  • 借金のある人は、お金が増えて返済が楽になる
  • 商品を販売するショップは、同じ商品なのに多くの金額で売れる

経済を好転させるための対策とは

インフレ状態を加速させるための対策がいくつもあるように、インフレ状態を改善させるには全く逆の事をやれば良いのです。

  • 税金を増やす
  • 公共事業を減らす
  • 低所得者への手当(お金)の分配をなくす
  • 日銀が公定歩合を高くする(民間銀行が借りにくくなる)

その他、日銀が為替介入することでお金の価値を上昇させるという操作も可能です。

まとめ:インフレとは

インフレの状態が逆になるとデフレとなりますが、一般的にはインフレの方が経済的に成長できる要素が多い要に感じられますが、ハイパーインフレの状態になると国の経済全体が危機に陥ってしまう懸念があります。

逆にデフレになると、商品が安くなりすぎて企業の利益も減ってきて給料が少なくなるというデフレスパイラルに陥る状況があります。日本でもこの傾向が強いため様々な対策が求められています。

経済状態が最も良いと言われるのは適度なインフレ状態と言われます。しかし、政府や日銀が様々な対策を行ってもなかなか操作できない現状があります。

Posted by mon