インフレ なぜ悪い?ハイパーインフレをわかりやすく|意味 覚え方

 インフレがダメな理由は・・

過去のバブル崩壊で
財産を失ったから

 このように回答する方が多くいます。日本では、1986年ごろの異常なほどの好景気(バブル景気)が終わってからは、高い商品が売れなくなるデフレ傾向が強くなっています。

 商品が安く売られるデフレ環境であるために、助けられている(生活しやすい経済状態)と答える方もいますが、将来に向けてベストとなるのは・・「若干のインフレ」な経済となります。

  • インフレがなぜ悪い・または良いのか?
  • ハイパーインフレをわかりやすく
  • 物価の変動の予測・意味するもの

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

インフレとは?意味をわかりやすく

 1973年には 原油価格が引き上げられた「オイルショック」があり、すべての商品が値上がりする急激なインフレとなりました。庶民がトイレットペーパーを買い占める「トイレットペーパー事件」があったりと、大きな混乱がありました。

 インフレ(インフレーション:inflation)とは、物価が上昇してしまいお金の価値が下がっている状態です。言い換えると・・

モノが高くなってしまい、お金の価値が減少する状態です

 例として、コーラ1缶の適正な価格が100円であった場合・・

適正な価格と高すぎる状態(インフレ)
コーラ1缶100円適正な価格
コーラ1缶200円インフレ(モノの価値が高い)

 このように「モノが高値のまま」で2年以上の時間が経過するとインフレと呼ぶようになります。

ガソリンの価格を例にする覚え方

 インフレの指標になる代表的なものに「ガソリンの価格」があります。過去には「リッターあたり100円を切る」ことがあったり、「150円に到達」してしまうような高すぎる時期もありました。インフレの1つの指標になるのは・・

POINT

リッターあたり130円オーバーをキープ。下がらない状態

 「価格が高止まりして動かない」なら、インフレの状態である可能性があります。

 インフレを覚えるときには、「モノの価値が高くなる = 多くのお金を出さないと買えない」という仕組みをイメージする覚え方が有効です(ガソリンの価格には、政治的な圧力:輸出制限なども影響します)。

お金の価値が下がっている状況

 コーラの例で示したように、今まで100円だった商品が200円になって、そのまま値下がりしないというのはおかしな現象です。

  • 商品が安いとき → 行列ができて買い占める人が出てくる
  • 商品が高いとき → 誰も買わなくなって商品が売れ残る

 このようになるはずです。

 商品は価格と在庫(流通)量によって妥協点が必ずあり、それが適正な商品の価格となります。そのため、価格が上昇を続けているなら、市場にある商品の量が減っているという意味になります。

材料を調達する値段が商品の価格に影響する

 200円は高いので、130円くらいの価格にすると、ほどよく利益(もうけ)も出て、売上アップ、給料もアップ、そして景気も良くなる・・と考えられますが、実際はそのようにはなりません。

POINT

原材料を販売する会社もインフレで材料を高く販売する

 原材料が高くなるので、その分だけ商品の価格が高く売る必要がありますす。このようにインフレは経済全体が連動して動き、モノ(材料)が少ない(高い)ので、商品を高く売る連鎖が続きます。

お金の価値が高くなるとは(意味と覚え方)

 インフレについての情報は「モノの価格」が基準となります。物価があがる(または下がる)ときにインフレ(またはデフレ)であるとしますが、これをお金の側から見ると・・

POINT

お金の価値が安くなる = 商品が高くなる

 このようになります。

 多くのお金を準備していないと商品が買えなくなるため、「お金の価値が下がる」となります。「モノ」と「お金」の量と価値が変わるのがインフレの仕組みとなります。

 次は、インフレになってしまう理由についてです。

インフレになる理由とは

 インフレの状態になってしまう要因はいくつもありますが、政府が景気を良くするために行う対策では このようなものがあります。

 これらの対策で 経済に何らかの刺激を与えて「企業のお金」または「個人のお金」を増やす(使わせるようにする)と、世の中に流通するお金が増加します(商品やサービスを購入する金額が増えます)。

経済をコントロールする:変化はいつまで?

 上記の景気対策のうち、頻繁に用いられるのが公共事業を増加する方法です。政府が道路や建築物を積極的に作らせることにより、このようなお金の循環が生まれます。

政府のお金 → 建築業者 → 雇用(社員増える・給与増える)→ お金を使う

 このようなお金の流れが始まります。飲食店でお金を使い、旅行にも行くようになって経済が好転という仕組みができあがります。商品・サービスの価格がゆっくり上昇 = 良好なインフレ となります。

 しかし、政府がデフレ対策として これらの対策をしても「一時的な変化」であったり、「いつまでも好転しない」など、なかなかコントロールするのは難しい状態となっています。

金融政策が原因:インフレがダメな理由①

 公共事業が増えるたびに「お金のバラマキが行われている」とニュースになったりします。仕事を増やせば経済が潤うというプラスな要素がある反面、お金を企業に与えていくことは過剰なインフレになる可能性を高めます。

POINT

経済対策は、過剰なインフレを引き起こす要因になる

 個人の給与をアップさせ 消費(商品の購入)加速を狙うために、日銀(日本銀行)が「お金を借りやすくする」、「預金を使うように(金利をゼロへ)」などの政策を打ち出すとお金を流通量は増え、インフレの状態が強くなっていきます。

  • 公定歩合(民間銀行に貸し付ける金利)を下げる対策
  • 市場から債券を買い取る対策

 日銀がこのような対策をすると市場にお金が大量に出回るようになります。ただ、銀行へ預ける理由がなくなっただけで使う理由が乏しいと、使わずに自宅でタンス預金(または へそくりとしてキープ)をするようになります。

制御が難しい:インフレがダメな理由②

 現在の日本はデフレの状態が続いていて、様々な対策の結果が出始めています。(景気回復の兆しが見え始めている:徐々にインフレへ向かっている)という見方が多くなってきています。

 しかし、過去にはバブルといわれる物価が高くなりすぎるインフレの時代がありました。このとき政府はバブル崩壊を予想してうまくコントロールができませんでした。

過剰なインフレを抑制するのは難しい

 中央銀行は「金回り:買い物にガンガンお金を使わせないように」を悪くするために、銀行の金利を高くしました。

POINT

預金する人が増加 = 市場に出回るお金が減る = 高い商品が売れない = インフレが収まる

 このサイクルを狙ったのですが、制御するのは困難でした。バブルの時代には高額投資を繰り返した企業は倒産、個人投資家にも大きなダメージを残しました。これが「インフレがダメな理由」となります。

ハイパーインフレとは:インフレがダメな理由③

 政府が「お金の操作を間違う」とインフレが爆発的に加速します。インフレが続くと、企業は販売する商品の原材料を仕入れる金額が高くなってしまいます。仕方がないので「商品を値上げ」して売ると・・

市場にある物価上昇がさらに加速し、何も買えなくなり経済がストップ

 その結果、お金の価値がどんどん下がって「紙切れ同然」になります。この状態がハイパーインフレという状況です。

  • ハイパーインフレ = お金が価値が極端に下がって経済が混乱すること

 ハイパーインフレは世界各国で度々起きています。アルゼンチンの例では、お金の価値が50分の1まで減少してしまい、政府が操作ができないほど経済が大混乱したことがあります。

物価が上がるとメリットを感じる人もいる

 インフレが加速していくと経済がまわらなくなって、経済に関わる全ての人が大混乱になります。しかし、ごく僅かなインフレの場合には一時的に得をする人がいます。

POINT

  • 企業に勤めて給料を得ている人は、給料が増える
  • 借金のある人は、お金が増えて返済が楽になる
  • 商品を販売するショップは、同じ商品なのに多くの金額で売れる

 良好なインフレ率は2%から3%あたりまでといわれています。

過剰なインフレを抑えるための対策とは

 インフレ状態を加速させるための対策がいくつもあるように、インフレ状態を改善させるには全く逆の事をやれば良いのです。

  • 税金を増やす
  • 公共事業を減らす
  • 低所得者への手当(お金)の分配をなくす
  • 日銀公定歩合を高くする(民間銀行が借りにくくなる)

 その他、日銀が為替介入することでお金の価値を上昇させるという操作も可能です。

まとめ:インフレ率とは わかりやすく 何が悪い|2019年版

 一般的にはインフレの方が経済的に成長できる要素が多いため、政府は「若干のインフレ」状態を目指します。

 しかし、モノの値段とお金の価値を 目標に向けて操作していくのは難しく、予定したような経済状態になっていないことが多くあります。現在の日本でもまだまだ好景気だと感じる人は少ない状態です。

 以上、インフレ なぜ悪い?ハイパーインフレをわかりやすく|意味 覚え方...についてでした。