5万円札 10万円札 なぜ作らない?理由をわかりやすく 高額札 廃止

ウガンダの紙幣

 日本では以前から「1万円札」より大きな金額(10万円・5万円)の高額紙幣を作るべきという声がありました。

 10万円札・5万円札を作った場合、持ち歩くお札の枚数が減少するメリットがあります。この高額紙幣にまつわる・・

  • 高額紙幣の必要性はあるのか?
  • 50,000円札・100,0000円札が作られない理由
  • 海外の高額紙幣の歴史とは

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

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日本でも高額紙幣が検討された

 過去にバブルと言われる時代がありました。財布に1万円札を大量に入れて持ち歩く人が増えたこともあり・・

10万円札があれば便利なのに・・

 この要望が強くなってきました。そして実際に10万円札の議論が行われました。しかし、10万円札の発行について検討している段階のまま バブルの時代は終了してしまいました。

 あまりメディアには取り上げられませんが「高額紙幣を発行すべき」という声は今でも残っており、検討される可能性は消えてはいません。

貨幣の最高額面一覧

 貨幣の最高額面は、時代とともに変わってきました。

貨幣の最高額面が変わった年
年度最高額面
昭和24年まで100円
昭和25年1,000円
昭和32年5,000円
昭和33年1万円

 昭和33年から現在まで貨幣の最高額面は変わっておらず・・

POINT

脱デフレという面からも高額紙幣を発行して刺激をする

 これが有効ではないかという意見も出ています。

 ただ、「キャッシュレス時代へ移行していく」という流れが強くなってきているので、10万円札・または5万円札(2万円札という話もある)の発行は見送るべきという意見の専門家が多くなっています。

 ですが、海外においては驚くほど高額な紙幣が出回っていたことがあります。

海外の高額紙幣ランキング

 海外で流通している高額紙幣にはこのようなお札があります。

1位 シンガポール1万ドル紙幣
現在の価値で81万円。2014年10月で発行が中止されました。その理由は、電子的な商取引が一般的になってきてえるため、高額紙幣の需要が低下したためとしています。
2位 スイス 1,000フラン紙幣
現在の価値で11万4千円。現在も一般的に流通しており、その流通量は増加しています。
3位 カナダ1,000ドル紙幣
現在の価値で8万7千円。主に銀行間の取り引きで利用されており、一般ではほとんど出回っていません。

 高額紙幣を発行すると 紙幣の枚数が少ないながら高額なお金を取り扱えるので、利便性が良くなります。

 ですが、シンガポールの1万ドル紙幣のように、あまりに高額になると、利便性以外のマイナスポイントが目立つようになります。

スーパーのレジでお釣りのセット金額が増える

 実際に10万円札が日本銀行から発行され、流通するようになると普段の買い物でも、財布の中に10万円札を入れている人が増えるはずです。そうなると・・

レジで10万円札を受け取ったお釣りが必要

 この問題があります。例えば、500円の「たばこ 1つ」を買ったときを例にしてみます。

レジで10万円札を受け取ったときの対応
商品の金額出されたお金おつりの金額
500円1,000円札500円
500円10万円札99,500円

 上の例からすると、一人のお客さんに9万9500円のお釣りを準備する必要があります。この金額は、お札の枚数を数えると これだけの数になります。

9万9500円のお釣りの枚数
1万円札9枚
5,000円札1枚
1,000円札4枚
500円玉1枚

 レジで一人のお客さんの対応するだけで、これだけの釣り銭が移動することになります。買った商品は「たばこ 1つ」で1分足らずのレジ対応だったとしても、「たばこ 1つに10万円札を出す」のお客さんが10人続いてしまったら・・

POINT

10分のレジ対応で1万円札のストックが90枚(90万円分)必要

 こうなってしまいます。仮に大型スーパーでレジが5台並んでいるなら・・10分で450万円の釣り銭がレジから出ていく可能性があることになります。

 このような釣り銭ストックが高額になってしまう問題は、売上高が少ない小売店では より深刻になります。

クレジットカードで事足りる場合がほとんど

 もう一つの考え方として、財布の中には 1万円札が3枚~5枚ほど入っていれば十分であり、5万円以上の買い物をするのであれば・・

POINT

クレジットカードで払えば済みます

 10万円以上の品揃えのあるブランドバッグ、ブティック、高級時計、貴金属専門店では、必ずクレジットカード決済に対応しています。

 家電製品のヤマダ電機・コジマ、家具のニトリなどもクレジット決済が可能です。そのため・・

高額商品を買うために10万円札が必要

 この選択肢がなくても困ることはないはずです。

 会社の経理(または個人の家計簿)においても、現金を使うより クレジットカードを使った方が「お金を消費した履歴:カード利用明細」が残るので、助かる場面が多いはずです。

マネーロンダリングに使われてしまう

 高額紙幣が流通している国において、最も気にする問題がマネーロンダリング(資金洗浄)です。出所が知られたくないお金をうまく経済の中に紛れ込ませて、正しい商売で得たお金にすり替える方法です。

不正なお金が高額になると高額紙幣が便利である

 大量の札束を動かすのは何かと目立つので、必然的に「高額紙幣」を使うようになります。

カジノでは資金洗浄が容易になる

 お札をアタッシュケース満タンにして持ち運ぶ必要がなくなるので、カジノのギャンブルでマネーロンダリングをするをるには・・

高額紙幣 → チップ(カジノのお金)→ ゲーム → チップ → 高額紙幣

 お金の荷物はなくなり、財布から出して・財布に収めて帰ることができるので、ギャンブルでのロンダリングが容易になります。

偽札を作る犯罪者が増える

 紙幣は、簡単にコピーされないようにするために高い印刷技術の手法が組み込まれます。そのため、誰かが偽造したお札をATMに入れると偽札であるのかすぐに分かります。

POINT

高い印刷技術は偽札の偽造を困難にする

 目には見えずとも、すかしが入っていたり、反射で文字が浮かぶなどの高い印刷技術は、簡単に見抜くこと(偽造すること)は困難となります。

 ですが、シンガポールの1万ドルのように、偽造紙幣を1枚作っただけで81万円の価値があるのなら、偽札偽造のターゲットになります。

海外では高額紙幣は嫌われる

 海外の多くの国では「ニセ札」で支払われると損をするので、安全を優先してカード払いにこだわります。そのため、高額紙幣で支払いをしたい外国人は嫌われてしまいます。

高額紙幣は「受け取れない」と拒否をするお店がある

 偽札は、政府や銀行に届け出ても本物のお金と交換してくれないので、偽札を(本物のお金と同じ価値)で受け取ってしまうと、自分だけが損をすることになります。

 海外旅行において、珍しい高額紙幣を目にしたときには、お土産にするために両替して持ち帰りたくなりますが、見るだけにしておくべきです。

500ユーロ札が廃止になる

 ヨーロッパのユーロ圏においては、同じ通貨を各国で使えるので便利ですが、2018年に500ユーロ札(6万1,000円の価値)の廃止が決まりました。

500ユーロ札は2018年末で発行を停止。無期限に利用はできる

 500ユーロ紙幣は、不動産の売買などで利用されるだけであり、一般の人達は見る事すらない高額紙幣となっています。そのため、様々なショップの経営者は、偽造の危険性から「500ユーロ紙幣の廃止」を歓迎しています。

 このように、世界各地の高額紙幣は段々と使用されなくなってきています。

まとめ:十万円札 50000円札 1万円 廃止 理由|2019年版

 外国に旅行に行くときには、両替をして財布にお札をセットしますが、「持ち運びしやすい」という理由から高額紙幣だけを用意していると・・

POINT

ショッピングの支払いで受取できないと言われて慌てます

 そんなことから、クレジットカードの所持と少額の現地通貨を準備するようにします。

 以上、5万円札 10万円札 なぜ作らない?理由をわかりやすく 高額札 廃止...についてでした。