エンボスレスカードとは|クレジットカード エンボス加工 意味とは

 クレジットカードやデビットカードを いくつも持つようになると、財布に収まりやすい出し入れが楽なカードと、そうでないタイプがあることに気がつくはずです。

POINT

収納しやすいカード・引っかかるカードがある

 カード表面にはカード番号・名前(ローマ字)が書かれていますが、その文字のエンボス加工(飛び出してデコボコしている)があるカードと、エンボスレス(飛び出していない)カードがあります。このエンボスレスカードにまつわる・・

  • エンボス加工をする意味とは
  • デビットカードとカードエンボスの加工
  • エンボスレスカードで使えないインプリンタとは

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

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エンボス加工:エンボス仕上げとは?

 エンボス(浮き彫り)とは、凹凸のある型板を押しつけて図形や模様を作り出す手法であり、日常生活の中においても様々なエンボス加工を見ることがあります。

  • キッチンのシンク天板(ステンレスワークトップ)のエンボス仕上げ
  • しゃもじ、フライパン、お鍋のエンボス加工
  • トイレットペーパーのエンボス加工

 もともと、エンボス加工とは紙を型押しして立体的に見せるための加工であり、より作り込まれたゴージャス感を演出する方法の1つです。キッチン用品では・・

  • 加熱のムラがなくなったる
  • 焦げつき防止

 これらのメリットがあります。トイレットペーパーでは「フワフワ感」がアップします。

 そして、クレジットカードやキャッシュカードのエンボス加工ですが、後ろから型で押し出す(後ろが凹む)タイプと、カード表面に特殊インクを施して盛り上げる技術を利用しているタイプがあります。

クレジットカードに施されるエンボス加工

 クレジットカード、キャッシュカードに施されるエンボス加工はこれらの文字です。

POINT

  • カード番号
  • 名前
  • 有効期限

 インクのみで塗装しているエンボスレスカードよりも、「エンボス加工をしたカード」は確実に文字が残せます。ただし、エンボス(凹凸)を読み取る機械(インプリンター)が利用される頻度がどれくらいあるかがポイントになってきます。

インプリンター(インラインプリンター)とは

 インプリンター(インラインプリンター)とは、クレジットカード決済が行われるとき、どのカードが使われたかを記録して残すために使われます。

 インクが付いているローラーをカード表面に押しつけて、カードの文字・数字を読み取ります。

インプリンターは版画のように文字の凹凸をインクで伝票へ押しつけて転写する装置

 インクをローラーで押しつける・・というアナログ的な作業で、複写式のカーボン伝票などに情報を残します。

 すぐに分かるのは、今時こんな方法が使われるのは明らかに時代遅れです。日本国内では すでに見かけない方法になりつつあります(1980年代頃までは、この方式がよく使われていました)。

エンボスがどうして必要なのか?

 国内では、インプリンターでカードの認証や、データ収集をしているショップはごく少数だと見られています。

 では、ほぼ利用されていない(メリットがない)なら・・

POINT

余計なお金をかけてエンボス加工をする必要があるのか?

 この疑問が出てきます。

 その答えは、目線を海外に向けると分かります。海外でも日本と同程度の先進国であるなら 日本のようにインプリンターの重要度は低いのですが、発展途上の国では現在でも日常的に使用されています。

信用照会に手間がかかるデメリットがある

 海外旅行を楽しむ時には、都会から離れた絶海の孤島でスキューバダイビングを楽しんだり、山岳地帯の村を訪れて 眼下の雲を見て感動することもあるはずです。

 このような辺境となる観光地にも小さいながらホテルがあります。そのような宿では・・

地域的にネット接続ができない

 この状態の地域であることもあります。

 それでも海外ではホテル宿泊をする際には、「カード払いが常識」となっているため、カード決済が可能な宿があります。

電話にて信用照会をすることができる

 このとき、インプリンタでカード情報を伝票に複写しても、ネットでカード会社のデータにアクセスできないので、信用照会(使えるカードなのか調べる事)ができません。そのため・・

POINT

電話でクレジットカード会社に信用照会して口頭で承認番号を取得

 この手続きをします。アナログな手続きで時間もかかってしまいますが、エンボス加工のクレジットカードでカード払いができます。

 ただ、インターネットが利用できる町中のショップでも、予算の都合で電子認証(POS端末)を導入せず、「インプリンタでの決済」を続けているショップもあります。

海外利用ならエンボス加工のカードにすべき

 海外旅行の本やネットで海外の宿を探しているときに、「クレジットカード決済OK」の情報は見つかりますが、インプリンターを使う「アナログ的な手続きのカード決済」については書いていないはずです。

 そのため、トラブルを回避する(クレジットカード決済の可能性を確実にする)ために・・

海外旅行では必ずエンボス加工のカードを持つようにします

 そして、もう一つの常識として、アメックスダイナースJCBのカードでは、加盟店でないために利用できないショップに遭遇する可能性があるので、VISA・MasterCardの国際ブランドのカードも所持しておくようにします。

海外では使いにくいエンボスレスカードが増えた意味

 財布に複数のクレジットカードを入れている人はすでに気がついてるはずですが、発行枚数が多い「Suica一体型クレジットカード:ビューカード」など、最近発行されるクレジットカードはエンボスレスカードが増えてきています。

 海外では使いにくいエンボスレスカードを発行する理由はこのようになります。

POINT

  • エンボス加工を減らしてコストを削減
  • エンボス加工が使えない機械で利用できるように

 最も単純な理由は、カードを発行する際のコストを落としたいという考え方です。日本においては利用価値のないエンボス加工をする必要がないので、コストをかけたくない考え方があります。

エンボスに対応していない機器

 現在発行されているエンボスレスカードを見ていくと、SuicaPASMOなど交通機関で利用可能な電子マネーの利用を前提としているクレジットカードである事が分かります。この理由は・・

JRなどで利用可能な切符販売機は、エンボス加工したカードに対応していない

 この問題があるためです。「Suica機能がついているクレジットカード」を従来型の切符販売機で利用するためには・・

エンボス加工をつけないタイプのカード

 これにする必要があります。

 Suicaだけでなく、ICOCASUGOCAなど、交通機関を便利に利用できる電子マネーを搭載したカードは多いですが、これらのもJRや私鉄の切符販売機(自動精算機)で使えるように、エンボスレスカードが採用されています。

カードの表面の「ELECTRONIC USE ONLY」とは

 VISAMasterCardのエンボスレスカードの表面には「ELECTRONIC USE ONLY」という記載があります。この意味は・・

インプリンタで利用できないエンボスレスカードである

 この意味になります。

 エンボスレスカードには「インプリンタは使用できません」と記載されていることがあります。手に取るとエンボス加工の有無はすぐに分かるのですが、カード券面の写真でも確認できるようにしています。

デビットカードはエンボスレスカードである

 デビットカードは、銀行のキャッシュカードでありながらクレジットカードのように使えるカードです。

 デビットカードでショッピングをする際には、現在 銀行口座に預けているお金で「商品を買える分の残高」が足りているのかを調べるために オンラインのチェックが必要です。そのため・・

デビットカードはエンボスレスカードで発行されます

 インプリンタでの決済は、一定額の利用範囲がクレジットカード会社からショップに許可される仕組みですが、それをデビットカードですると、銀行の預金残高以上に買い物をしてしまう誤差が生じる可能性があります。

 一時的にでも、ショッピングで買いすぎた分を「銀行が負担する仕組み」なってはいけないので、正確に許可を出しにくい「インプリンタでの決済」を最初ではじく(回避する)ために、エンボスレスカードで発行しています。

まとめ:カードエンボスとは 一覧 エンボスレス 加工|2019年版

 エンボスレスなカードは財布の収まりが良いので、複数のカードを所持している人にとっては、エンボスレスカードに切り替えるだけで 財布が(多少)スマートになります。

 インプリンタでの決済は「ガッチャンコ+電話承認」と言われていました。現在でも田舎のタクシー会社であったり、フェリー船内での買い物、おばあちゃんが店番をしているような小売店で遭遇できる可能性があります。

 以上、エンボスレスカードとは|クレジットカード エンボス加工 意味とは...についてでした。