拾ったクレジットカード|買い物 悪用 落し物【謝礼・薄謝】警察

 結婚式や忘年会など、いつもより深酒をしてしまった時には、財布を紛失してしまう事があります。

 少しの現金が入っている財布だったなら、反省して新しい財布を購入するだけで済みます。しかし、ほとんどの場合、財布と同時にクレジットカードも紛失しているはずです。そのカードを拾った人が、どのような行動をするのか非常に気になります。

クレジットカードを拾ったときには

出典:JALカード 紛失・盗難のご連絡 https://www.jal.co.jp/jalcard/lost/

 クレジットカードが入っている財布を拾った時の正しい行動はこのようになります。

  • 交番へ届け出る。拾った場所と時間、自分の連絡先を記録する
  • カード会社へ連絡して、その後の手続きに協力する

 子供の頃に習ったかもしれない「善人の行動」をすることです。交番へ届けた後に、紛失した方から連絡を受けることが面倒だと感じるなら「謝礼拒否」にしておきます。

 カード会社へ直接連絡すると、「カードをハサミでカットして送ってほしい」と依頼されるため、そのように手続きをすると「薄謝進呈」があります。

カード会社からの「薄謝進呈」とは?

手持ちのクレジットカードの裏面を見てみると「このカードを取得された方は直ちに当社にご連絡ください(薄謝進呈)」などの記載があるはずです。これは、「拾ってインフォメーションセンターへ連絡した方へ謝礼します」という意味です。

各クレジットカード会社の薄謝進呈
JCBカード・OMCカード JCBギフト券
三井住友カード VISAギフト券
オリコカード 図書券

 謝礼は現金ではなく、ギフト券・図書券・クオカードなどであり、1,000円~2,000円相当額が一般的です。プラチナカードなどステイタスの高いカードなら、謝礼のグレードもアップするカード会社もあります(薄謝進呈の内容は公表していません)。

どうしてカード会社は「薄謝進呈」をするのか?

出典:MUFGカード カード盗難・紛失 http://www.cr.mufg.jp/member/contact/lost.html

 クレジットカードは、「紛失して拾われる」、または「盗難」されて誰かにカードが使われてしまっても、カードの契約者は「身に覚えのないカード払いの請求を拒否」できます。

カード利用者は「盗難保険」によって守られている

 そのため、カードを拾った誰かがショッピングをした(不正利用の)金額は、カード会社が負担することとなります。この負担を減らすためには、紛失したカードを早急に回収する必要があります。そのために「薄謝進呈」を儲けています。

拾ったクレジットカードでできる事とは?

 ここで、クレジットカードを拾った人が、カードを利用してできることを挙げてみます。

  • 衣料品店やレストランにてカードを提示し、レシートにサインする
  • スーパーで食料品をカード支払い(サインなし)で購入。
  • ネットショップでカード番号とセキュリティーコードを使ってショッピング
  • ネットゲームの課金にカード番号を使う
  • クレジットカードから電子マネーにチャージする
  • 銀行のATMからクレジットカードでキャッシングする

 拾ったカードをショッピングなどで利用すると、必ず足がついて(記録が残って)しまいます。上記の方法は全てにおいて足がつきます。特にATMは「振り込め詐欺」を防止するために、セキュリティを強化しています。

監視カメラがセットされている

 銀行のATM、スーパーやコンビニ、デパートなどのレジで会計をするお店では、監視カメラをセットしている可能性が高く、拾ったカードを使う時の決定的な証拠映像が残ります。

お店で拾ったカードを使う時に、ビデオ映像として記録が残る

 コンビニATM、銀行ATMなどを利用し、拾ったカードにてクレジット会社からお金を貸してもらう「キャッシングを申込みしている様子」もカメラで撮影されています。

ネットゲームの課金なら不正利用できるのか?

出典:SQUARE ENIX ファイナルファンタジーXIV https://jp.finalfantasyxiv.com/

 拾ったカードが利用できる方法の中で、監視カメラにも映らず、個人情報を入力せずとも利用できるサービスとして、ネットゲームの課金があります。

オンラインゲームのアカウントを 架空の住所・氏名でを取得する
拾ったクレジットカードで課金して使う

 架空の人物になりすまして拾ったカードで課金することで、自分の名前や住所や電話番号などの情報を使わずに利用できます。しかし、この方法でも完全に匿名にはなりません。

拾ったクレジットカードが使える裏技ではない

 「匿名のアカウントでカードを使えば大丈夫?」と思われがちですが、カード会社で不正利用が発覚すると、カードの利用停止とともにサイバー警察の捜査対象となります。

ネットのデータのやりとりから場所を特定する捜査が行われる

 ネットでは、自由にデータが飛び交っているように思われがちですが、実際のところは誰がアクセスしていたのか特定できます。

 「どの住所にあるパソコンで問い合わせた情報であるか」分からないと、検索した答えのページを再びパソコンに転送できません。自宅まで経由した「アクセスポイント履歴」と「時間」のデータが、が、ネット回線契約者の接続ログ(帳簿のようなもの)として残ります。

ネット犯罪の多くは履歴から個人が割り出せる

 ネット接続業者(インターネットプロバイダ)は、通常の業務において情報を公開することはありませんが、警察から情報開示を請求された時は対応します。

警察からの情報開示要求があると、ネット接続業者は顧客情報を提供する

 ネット接続業者が提供するアクセス情報が記録されている接続ログを集めると、ネットでの行動がはっきりします。この情報を辿っていけば、拾ったカードを不正に利用した人の自宅を特定できるのです。

手元にクレジットカードがあっても不正利用されるとき

 クレジットカードの不正利用をする犯罪集団は、大量のカードを盗難したり、スキミングなどの手口を駆使します。スキミングとは、 本人に知られずにカード情報を抜き取るやり方です。

  1. クレジットカード加盟店で決済の時にスタッフへカードを渡す
  2. レジで決済手続きを終えてカードを返すまでの間に「スキマー」と呼ばれる装置にてスキャニング
  3. カードは手元に帰ってくるので、情報を盗まれたことに気がつかない

 その他には、メールなどで巧みに偽物のショッピングサイトへ誘導してカード情報を入力させる「フィッシング詐欺」があります。

有効期限が切れたクレジットカードの場合

出典:ビューカード 有効期限の確認 https://www.jreast.co.jp/card/guide/first.html

 クレジットカードの更新は、顧客情報をリフレッシュする(現状の収入・利用状況からキャッシング・ショッピング枠を承認する)重要な手続きであり、5年ごとに旧カードが必ず手元に残ります。

 有効期限が切れたクレジットカードを「役目を終えたカード」として、ゴミ箱へ投げ込む人がいます。しかし、カードを悪用したい側からすると、利用価値が十分にあります。

  • クレジットカード番号を確認できる
  • カードの登録者名義を確認できる
  • 有効期限を確認することができる
  • カードの裏に記載されているセキュリティコードが確認できる

 このうち、新規に発行されたクレジットカードとの相違は「カードの有効期限」、「セキュリティーコード」です。

有効期限は簡単に推測できる

 クレジットカードは5年ごとに更新していくため、古いカードの有効期限から「5年先」が現在使用できるカードの有効期限であると簡単に推測できます。

セキュリティーコードとは、カード裏面に記載された3桁の数字

 ネット通販では、セキュリティ対策のために「セキュリティーコード」の入力が求められます。この数字はカード更新ごとに新たな数字が設定されますが、3桁なので「999通りで正解にたどり着ける」と考える事もできます。

古いカードはハサミを入れるように

 手持ちの「有効なカードとはセキュリティーコードが違う」とは言っても、ゴミの中から拾われて悪用される可能性は十分あります。そのため、カード会社では「旧カードを処分する方法」に細心の注意を促しています。

  • ハサミを入れてカードとして利用できない状態にする
  • シュレッダーにかけて番号が分からないようにする
  • ゴミとして出さず他人の目に触れない場所にて保管を続ける

 古いカードが不正利用の原因となる可能性を完全に排除したいなら、実印を置いている場所にずっと保管する方法があります。カード(名刺)専用クリアファイルは100均で売っています。

まとめ:拾ったカードを使用することはできるのか?

 本当にお金がない厳しい時期であったとしても、拾ったカードを不正利用する考え方は絶対に止めるべきです。どのような使い方でも必ず足が付くので、証拠を残さずカードで支払い、逃げ切ることはできません。

 人生の汚点になって後悔しないようにするためにも、拾ったクレジットカードは交番へ届けましょう。

Posted by mon