スマホ乗り換え時にありがちだった「高額キャッシュバック」の競争も無くなり、ネット・携帯にまつわる通信費はコストパフォーマンスで選ぶ時代になりました。すると気になってくるのは・・
他の家庭の通信費 平均はどーなっている?
この疑問です。いつも払っているネット・スマホ代が「高すぎるのではないか?」と不安になると他の家庭の通信費を見たくなります。
なかなか貯金できずに迷っているときに知っておきたい・・
- 通信費 平均値 家族4人・3人・夫婦のとき
- 携帯代 スマホ料金の平均・内訳
- 家計の通信料金対策 光セット割り・シェアパックとは
これらの疑問について分かりやすく見ていきます。
携帯代:スマホ料金の平均はどれくらい?
まず、インターネット・固定電話・モバイル端末などのトータルの通信費の前に、携帯代のみで通信費の平均を見てみます。
大手キャリア(au・Docomo・Softbank)のスマホなら・・
- 出先で動画を見ないプラン → 6,600円
- 出先で動画を楽しむプラン → 9,000円
このあたりになるはずです。料金に大きく影響するのは、Wifi圏外でYoutubeなどの動画を見る習慣があるかどうかです。
Youtubeを家で見るなら安い料金プランへ
自宅・会社・ファーストフード店でWifiが使えるなら、データ通信(ギガ通信)は最小のプランでも特に不便を感じないかもしれません。6,600円 → 9,000円の違いは、データ通信量の違いだけです。
- 3ギガあれば十分 → 6,600円
- 30ギガは必要 → 9,000円
これの内訳は、大手3社のプランで「5分未満の通話が無料・3ギガの通信があればいい」という条件です(Softbankは3ギガプランの設定がないため 2ギガプランの場合)。
携帯代が安くなるプラン 3社の平均値 | ||||
5分未満の通話が無料 | 通信3ギガ | 合計額 | ||
au | 1,836円 | 4,838円 | 6,674円 | |
Docomo | 1,836円 | 4,320円 | 6,156円 | |
Softbank | 2,160円 | 4,838円 | 6,998円 | |
大手3社の平均値 | 6,609円 |
そして、通話に関しては更に安くする方法を検討します。
通話をしている時間はどのくらい?
最近ではLINEトークのような「文章で用件を伝えること」が圧倒的に多いはずです。急ぎの時はLINEの無料通話を利用するので、携帯電話の通話はほとんど出番がなくなりました。
LINEがつながらない、またはLINEアドレスを知らない方のみ普通の通話をします。これをまとめるとこうなります。
- LINEで文字・音声で通信 → 低速データ通信:ギガプランは不要
- スマホで普通に音声通話 → 通話料金がかかる
各社ともギガ通信が制限されれる制限モードは、最大で128kbpsです。この速度であってもLINEの「トーク」・「無料通話」を利用する通信品質としては十分です(混雑している地域・時間によっては音が遅れて聞こえる事もあります)。
「5分まで無料通話」が必要か?
毎月のようにスマホで連絡するのは3~4人だけであり、みんなLINEアドレスを知っているという方は多いはずです。そのため、スマホで通話するのは食事の出前・実家への連絡くらいで、月に30分も通話しないなら・・
5分まで無料通話プランが不要 → シンプルプランにします
例えば auなら「5分まで無料通話 1,836円」→ 「シンプルプラン 1,058円」へ切り替えて800円ほど節約できます。
そして、もう一つの対策としてLINEの無料通話と同じ仕組みの「050番号のIP電話」を無料で取得して利用すると「通話」として課金されません。
050番号を取得すると通話料金が無料に
050番号のIP電話は、インターネットプロバイダなど通信にまつわる会社ならオプションサービスとして選択できるはずです(無料でついていることもあり)。
ただし、050番号で発信する相手のスマホや固定電話のナンバーディスプレイに050番号が表示されるので・・
今 通話してきた
この人・・だれ?
こんな感じに警戒されるので、通話に出てくれない人もいるかもしれません。そのため、食事の予約や公共機関へ問い合わせるときにだけ使います。
ブラステルで通話料金が最安になる
そしてもう一つ、海外留学などを経験した方がよく利用している「ブラステル」があります。
海外への通話が格安になる国際電話サービスとして知られていますが 仕組みはネット回線を利用した音声通話であり、LINEと同じタイプです。
LINEの無料通話・スカイプ・050番号・ブラステルで節約
これらの格安な通話を利用しつつ・・こちらの番号を相手スマホに表示する必要があるときだけスマホの通話を使用します。「5分まで無料通話」をカットしたシンプルプラン + データ通信 3ギガプランにすると・・
月額の携帯代を5,000円に抑えることができます
次に、インターネットの固定回線を含めた 通信費をすべてまとめた平均値を見ていきます。
通信費:ネット スマホ代の内訳とは
通信費の内訳は、宅内の固定インターネット回線、スマートフォンなどモバイルにて利用する回線の使用料金などが該当し、家計簿には全てまとめて記載する方法、またはスマホの利用料金だけを分けて分類する方法があります。
- 固定回線(光回線・ADSL)
- モバイル回線 Wimax
- スマホ・タブレット回線(au Softbank Docomo 格安SIM会社)
また、ケーブルテレビも光回線を宅内に引き込んでいるインターネット回線となるので、テレビで見る映画・アニメチャンネルも通信費の範囲になります。これらをまとめると通信費の内訳とは・・
- テレビで映画・ドラマを楽しむ動画配信サービス
- パソコンのインターネット
- スマホのデータ通信のコスト
これらにかかる費用の合計額が該当しますが、Youtubeの閲覧・オンラインゲームで遊ぶことを目的に宅内にWi-Fiを設置する方も多いはずです。
遊びに使うためのWi-Fiとなれば、家計のコストを集計するとき 通信費・娯楽費のどちらが適切なのか判断に迷ってしまいます。
通信費 平均値のデータ(総務省統計局)
まずは、正しい平均値を知るために、総務省統計局のデータをチェックします。こちらは「2人以上の世帯の通信費 平均」の調査結果です。
2人以上の世帯の通信費(総務省統計局) | ||
項目 | 平成29年12月 | 平成28年12月 |
スマホ・携帯電話の通話・通信使用料 | 13,086円 | 12,131円 |
インターネット接続料 | 3,772円 | 3,420円 |
スマホ・PHS端末の購入金額(月割り) | 1,180円 | 806円 |
※集計世帯数 平成29年 20,013世帯|平成28年 17,692世帯 |
このデータは「2人家族以上」という範囲になります。つまり、3人・4人・5人家族などを含めた平均値となります。世帯人員の「2.99」という数値から、平均すると3人家族に近いことが分かります。
また、調査対象の世帯主の平均年齢が60.9歳、持ち家率は85.6%という調査データから分かるのは、年配の夫婦+子供夫婦の2世帯の家族構成、または高齢者が2人だけで住んでいるようなモデルが予想できます。
2人家族、3人家族、4人家族の数値を出してみる
ますは、総務省の調査データをもとに、2人家族~4人家族の通信費を出してみます。調査の世帯人員が「平均の値:2.99」なので、3人家族として考えて、1人あたりのスマホ通信量を出して、人数分を加算します。するとこのようになります。
2人家族~4人家族の通信費 | |||
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | |
スマホ通話・通信 | 8,724円 | 13,086円 | 17,448円 |
ネット回線 | 3,772円 | 3,772円 | 3,772円 |
スマホ端末 | 786円 | 1,180円 | 1,573円 |
通信費合計 | 13,282円 | 18,038円 | 22,793円 |
自宅の固定インターネット回線は、フレッツ光(光ファイバー)回線、またはWimax、ADSLが該当しますが、このネット接続費用は月額制の契約となるので金額は一定となります。
そのため、どの家族構成でもネット回線は平均値の「3,772円」となります。そして、スマホ・携帯電話の端末の費用が安いのは・・
ドコモ らくらくホンのような端末を長く買い替えないので端末代金が安くなります。また、この平均値の数字は12月のデータであるため、スマホ本体の買い替えシーズン(3月・4月)に一括購入をすると費用が計算外となります。
スマホはの切り替え時にはキャッシュバックなどのキャンペーンを利用し、キャッシュバック金額も加えることで、月平均のネット接続コストを さらに安くできる可能性があります。
通信費の支払い先を1つにまとめて安くする
通信費を抑える有効な方法は、サービスの契約を1つにまとめることです。
スーパーで売られている商品は「普通サイズ」よりも「大パッケージ」を選ぶと割安になります。それと同じように、ネット・スマホのサービスを1つのサービスにまとめると安くなります。
スマホ回線をネット回線のサービスへ統合する
支払い先をまとめて安くしたいときには、現在の契約を継続しながらまとめる方法だけでなく・・
スマホの回線を他社へ移動+ネット回線契約を検討します
定期的にお得に契約できるキャンペーンがあるので、その際に現在の契約を解約して ネット回線+スマホ回線をまとめて他社へ移動(MNP)するプランを検討します。
docomoにネット回線をまとめる方法
docomoのスマホを契約している方は、自宅のインターネット回線を「ドコモ光」へ変更することによって・・
「ドコモ光 セット割」のサービスが適用されます
「ドコモ光 セット割」は、携帯電話の割引きサービスと併用できます。旧割引サービス「ウルトラシェアパック・ベーシックシェアパック」にも適用されますが、このサービスは すでに新規での加入はできません。
「ギガホ」プランで「ドコモ光 セット割」を適用する
2019年6月からの新料金サービス「ギガホ」「ギガホライト」について見ていきます。
「ギガホ・ギガホライト」で「ドコモ光 セット割」 | |||||
料金プラン | ギガホ | ギガライト | |||
7GBまで | 5GBまで | 3GBまで | 1GBまで | ||
ドコモ光 セット割 | -1,000円 | -1,000円 | -1,000円 | -,500円 | なし |
次は、今では旧サービスとなった「ウルトラシェアパック・ベーシックシェアパック」を利用している場合です。このサービスを提供しているとパケットを家族で共有できます。
シェアパックでドコモ光セット割を適用する | |
パケットパック | ドコモ光セット割 |
ウルトラシェアパック100 | -3,500円 |
ウルトラシェアパック50 | -2,900円 |
ウルトラシェアパック30 | -2,500円 |
ベーシックシェアパック30Gまで | -1,800円 |
ベーシックシェアパック15Gまで | -1,800円 |
ベーシックシェアパック10Gまで | -1,200円 |
ベーシックシェアパック5Gまで | -800円 |
その他にも「ずっとドコモ特典・ずっとドコモ割」の割引特典とも併用することができます。
次に「au」のセット割り引きについて見ていきます。
「auひかり」と同時に契約する「auスマートバリュー」
auにおいては、光回線は「auひかり」、そしてインターネット回線とスマホ回線を同時に契約することを「auスマートバリュー」と言います。スマホ(または携帯電話)の契約内容によって、毎月の割引額が違ってきます。
「auスマートバリュー」でまとめる方法 | ||
スマホのプラン | 割引額 | 割引期間 |
データ定額30 | 月あたり2,000円 | 最大2年間 |
auピタッとプラン (データ利用量~2GB) | 月あたり500円 | 永年 |
auピタッとプラン (データ利用量2GB超~) | 月あたり1,000円 | 永年 |
データ定額5(ケータイ) | 月あたり1,410円 | 最大2年間 |
LTEaフラットfor Tab | 月あたり1,410円 | 最大2年間 |
「auスマートバリュー」のメリットは、家族全員のスマホの利用料金から割引があることです。最大2年間という期限付きの割引きですが、家族全員分が安くなるなら かなり通信費を抑えることがでできます。
SoftBankは「おうち割」でまとめる
ソフトバンクのスマホとネット回線を同時に契約する「おうち割 光セット」では、スマホ(携帯電話)の契約によって、このような特典があります。
SoftBankの「おうち割」でまとめる | ||
契約サービス | 毎月の割引き額 | 2年間の割引き合計額 |
データ定額 50GB、20GB、5GB | 1,000円 | 24,000円 |
データ定額 3Gケータイ | 500円 | 12,000円 |
契約対象となる固定通信サービス(ネット回線は)・・
SoftBank Air
Yahoo! BB ADSL
SoftBank ブロードバンド ADSL
ひかりdeトークS(株式会社TOKAIケーブルネットワーク)
NURO 光(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)
これらを選べますが、更にお得にするために、固定回線をソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の「NURO 光」で契約します。「NURO 光」は、SoftBank 光(ともにファミリープラン)より457円安くなります。
「NURO 光」を選ぶと全く同じ品質のネット回線を 年間5,000円ほど安く利用できる
そして、もう一つのポイントは、「おうち割」が適用される条件にもなる「光電話」への加入です。これは自宅の固定電話に変わるものであり、安くなるので検討すべきです。
自宅の電話が不要ではないか検討してみる
通信費を抑えるためには、情報を伝達するルートを減らすことが大事です。つまり、現在ではスマホ(ケータイ)の通話、LINE、メールで連絡をやりとり可能なはずなので、固定電話の出番は減っているはずです。そのため・・
もし光回線を利用しているなら、「ひかり電話」の契約に切り替えると、これまでの固定電話と同様のサービスを維持しながら通信費を抑えることができます(基本プランは月額基本料金500円)。
- これまでの電話番号をそのまま利用できる
- 新規に電話機を買わなくて良い(従来タイプを継続利用できる)
- 音声の品質は全く同じである(114などにかけられない番号がある)
- 従来のコードレス電話機も利用できる
- スマートフォンを「ひかり電話」の子機にすることも可能
- 通話料金は従来の電話よりも安くなる(国内通話は 3分間8円:一律)
ひかり電話はインターネット回線の契約が前提となりますが、NTTへの毎月の支払い(加入電話 住宅用の基本料金:税込1,837円など)がなくなるので、非常に助かるはずです。
通信費を下げる光コラボレーション
スマホ+ネット回線をまとめる方法を紹介しましたが、今度はネット回線のみを契約する場合です。NTT東西が提供する光ファイバー回線(フレッツ光)が有力ですが、もっと調べていくと同じサービスで安くなる方法が見つかります。それが・・
光コラボレーション
となります。光コラボレーションは、NTT東日本・NTT西日本の提供する「フレッツ光」を他の事業者(プロバイダなど)が借り受けて安い価格で提供することです。光コラボレーションはこのような事業者が提供しています。
SoftBank 光
ドコモ光
U-NEXT光
IIJmio光
So-net 光
ビッグローブ光
フレッツ光(NTT東西)では、月あたり6,100円ほどかかってしまうサービスが、5,500円前後で(全く同じ回線を)利用できます。そして、大きなメリットは専用事業者の他のサービスと同時に契約する事で「割引き」があります。
各社で複数のサービスを「まとめて割引き」できる
光コラボレーションで提供される回線は、NTTのフレッツ光と同じ回線を利用している(品質の違いはない)ため お得です。そして、提供する事業者がそれぞれ提供している他のサービスとまとめて契約すると割引特典があります。
- モバイル回線(通話・通信サービス)の基本料金を安く
- スマホ端末の購入時に「セット割り引き」が適用
- ケーブルテレビの視聴料金が格安になる
- DVD・CDレンタルサービスを安く利用できる
これらの割引料金を最大に利用すると、通信費を大きく削減する事ができます。特に大手キャリア(SoftBank・au・Docomo)を利用してるなら通信費が割高になりがちなので、ネット回線と同時契約してコストを下げるべきです。
まとめ:通信費とは スマホ代 携帯料金 2人 通信料金|2021年版
インターネット・スマホの契約は、無駄な出費を減らすために契約見直しをします。どこの事業者でも季節ごとに定番のキャンペーンがあるので、その時期に合わせて他社と料金を比較するようにします。
2年以上現在のネット回線を利用しているなら、次の事業者に切り替えて特典をゲットしながら通信費を下げていきます。
通信費にまつわる参考になる論文
「スマホやネット回線の解約ルールの縛り期間」が過ぎているなら、お得な回線に切り替えて(キャンペーンのキャッシュバックをゲット)していくことが、通信費を抑える有力な方法です。