完済の類語|返済・途中完済・解約・完納・履行の意味とは?

 消費者金融やカードローンなどからお金を借りて、毎月の返済を続けていると、いつかは・・

完済することができます

 このとき「完済」以外にも使われる言葉があります。似たような意味をもつ「類語」にあたりますが、中には別の意味が含まれていたりします。

  • 完済
  • 途中完済
  • 借入の解約

 などです。「全て払い終える」以外にも意味が含まれるので、使いどころに注意する必要があります。それぞれの言葉の意味、そして同義となる類語についても見ていきます。

完済とは

 借金を「完済する」とは、これまで借り入れたお金を全て返すことです。借り入れ時には借り入れた日数に応じた利息を支払う約束をしますが、その利息を含めた借入金額を全て返済し終えることが完済となります。

 完済とは・・

POINT

借入した金額(元金)と手数料や利息の全てを払い終えること

 となります。「完済する」の同義語はこのようになります。

POINT

  • 皆済する
  • 返し終わる
  • 返済し切る
  • 返済を済ます

 「皆済する」という言葉はあまり見かけませんが、日常的に使っている言葉では税金などを「完納する」が近い意味になります。

完済と借金返済の違いとは

完済とは違い「借金返済」という言い方をするときには、まだ最終的な借入金額の全額を返済したわけではなく、完済までの途中の段階であることを意味します。

借金の返済とは、借り入れた金額を現在返している途中の段階である

 このようになります。言葉の意味においては・・

POINT

「借金の完済」とは、「借金の返済」の意味を含んでいる

 ということになります。借り入れているお金を毎月「返済」していき、最後の月が「完済」となります。

全てのお金を返し終わった状態

 完済とは、借り入れた全額を返し終えている段階であるため「返済のルール」に従う必要はなくなったことを意味します。

完済すると、返済のお金を工面する必要がなくなり 生活が楽になる

 借入をする最初の段階で返済金額をシミュレーションしますが、あまりにギリギリの返済金額を設定すると 生活費が回らなくなり、追加で生活費の借入をしていしまって借入総額が増えてしまいます。つまり・・

完済までの期間が延びてしまう

 という状況になるため、生活の余裕を少しだけ維持しながら、最大限の返済金額をキープすることが大事になってきます。

途中完済とは

 収入が少ない生活が続いてしまうとと、完済を終えた後にも 数ヶ月後には再度借入をしてしまう状況があります。借りているお金を全て返し終えた状態が「完済」ですが、金融関連の企業では「途中完済」という用語が存在します。

途中完済とは、1度全額を返済した後に再度借入が行われる事

 「一時的に完済している期間」がどれくらいなのかにより、「同じ借り入れ」手続きとみなす場合、「新たな借り入れ」とみなす場合があり、貸している側と借りている側の解釈が違ってくるポイントになります。

1度完済すると次は別契約なのか

 「再度の借入」をするまでの間に どれくらいの期間が空いているかにより・・

POINT

  • 完済後に借り入れた
  • ずっと借入が続いている

 これを判断しますが、曖昧にならないようにするために いくつかの目安を設定しています。

POINT

  • 以前の借入期間が長く、中断された期間が短い場合(1年程度が目安となる)
  • お金の借入に契約書があり完済時に業者に変換されている場合
  • 完済後にも貸付業者からの連絡(電話勧誘)などがある
  • 以前に完済した借入と新規の借入で利息の金額が変わる場合

 契約書にサインして手渡しで現金を受け取った場合には・・

完済をしたときに契約書が借りた側に返される

 手続きを行う事によって、取引が全て終了した証明となります。

利息・限度額が違うと別契約となる

 明確に判断できる違いとして、契約条件の利息(または借入の限度額)などの「借入契約の条件」が変わっていることが挙げられます。以前に完済した時の「契約内容」が違っているので・・

「途中完済ではない」と判断できます

 利息制限法のルールで利息の金額を計算をするときには、過去の借入から「同じ」か「継続」かによって利息の計算方式が変わってきます。この部分は、「過払い金請求の訴訟」で、お互いの主張が異なってくるポイントとなります。

借り入れた時のカードを返却する

 完済である事を証明する最も分かりやすい方法が、借入時に使用したローンカードを返却するという方法です。返却することによって今後借りる意志がない(借入の完済が完了した)という意味になります。

消費者金融などのローンカードを返却すると完済となる

 一般的な完済とは全てのお金を払い終える事ですが、その後もお金を借りる「可能性が無い」なら「分断:契約の区切り」のためにATMで利用できるカードを返却してしまいます。これで、前回の借入とのつながりがなくなり「一連の借入」と判断されにくくなります。

借入の解約とは

 銀行や消費者金融などを利用するときに「借入の解約」という言葉を目にすることがあるはずです。借入の解約とは・・

借入契約を解約することであり、完済が前提条件となる

 借り入れたお金を全額返済すること(完済)によって、借入の契約が解除されるという意味になります。つまり、借入の解約とは「完済が完了していること」を前提としています。

解約で再度借入ができなくなる

 完済を終えることで「借入の解約」ができますが、解約は今後の取引がなくなることを意味します。つまり、解約をした後にお金がない状況になってしまっても、借入ができません。

POINT

解約後は全ての取引を解除する(今後はお金を借りることができない)

 解約をするとカードローンの借入枠が無くなることになるため、新たにクレジットカードを契約するときには、借入枠がリセットされている(他のクレジット会社の借り入れ枠が空いた)とみなされるため、審査が通りやすくなるメリットがあります。

ローン専用カードの所持がマイナスになる

 カードローン等からの借入を完済すると、借金の支払いを考えなくてよくなるため平穏な生活になります。ただ、すでに使わなくなった「ローン専用カード」ですが、そのまま所持していると・・

POINT

再度、お金が必要になったときにATMですぐに借入できる

 というメリットがあります。それを理由に そのままずっと所持することも悪くない選択ですが、大きなデメリットがあります。それは・・

信用情報機関に「契約中」の情報が残ったまま

 という問題があります。

使わない予定であるなら解約をする

 信用情報機関とは、借金をするときに 借入希望者の「借入と返済の履歴」をチェックするところです。例えば、不動産にまつわるローンを予定しており、ギリギリの審査を通過する必要があるとき・・

POINT

ローン専用カードが大量に「契約中」であること

 が、審査のマイナス要素として働いてしまう可能性があります。つまり、多くの金融機関から「すぐに借金できる状態」であることを、ローンの審査をしている企業へ知らせる事になってしまいます。

 そのため、数年以内に再度借金をする可能性が低いなら・・

消費者金融などのローンカードを解約しておきます

 仮に、再度 消費者金融を利用したい状況になったときは、過去の借入実績があるので すぐにカードを発行してもらえるはずです。

完済とにた言葉:弁済とは?

 借りた者を返すという意味で使われる言葉に「弁済」があります。なかなか目にする機会の少ない言葉ですが、それは法律関連用語だからです。弁済の意味は・・

  • 借りていた金品を返すこと
  • 債務を消滅させること

 このようになります。債務とはお金の借入だけでなく、金品を借り受けたことも含まれます。つまり、財産を借り受けたことが債務となります。この債務を返すときに「弁済」が使われます。

 そのため「完済」に似た言葉ではなく・・

弁済 = 「返済」の法律関連用語

 という見方になります。ただ、ブリタニカ国際大百科事典では・・

POINT

債務者が債務の本旨に従って給付を行い,これによって債権が消滅すること。履行と同義である。

 としています。そうなると「弁済 = 返済 = 履行」のようになりますが、履行はもともと「約束が守られる」という意味です。

弁済とはすべてを返し終えること

 ここで、もう一つの考え方があります。弁済とは、借り受けた「現金も含めた金品」を返す事ですが・・

半分だけ返した状態では「弁済した」とは言いません

 また、債務とは「相手から借りたもの」だけでなく、お金を払って「買った商品」も含まれます。そのため、「弁済した」とは渡すべきもの(債務)を全部渡し終えた状態を意味します。その点からすると・・

「弁済した」 = 「完済した」

 としても問題ないように見えます。ですが、このような文にしてみると・・

POINT

  • 返済を完済した ○
  • 返済を弁済した ×

 となります。完済は「払い終えた現在の状態のこと」。弁済は(返すべきもの:債務)と、全部返す(返済を完了する)という意味が含まれます。そのため、完済の代わりにとして、弁済は適当でないことが分かります。

まとめ:完済の類語 返済・途中完済・解約・完納・履行

 不動産の購入目的のローンや自動車ローン、または生活の資金としてお金を借りること(フリーローンの利用)があるはずです。その時に契約のルールをしっかりと確認し、完済までのお金の流れをシミュレーションする事が大事です。

 完済までの期間をあまりにも短くしすぎると、家賃や公共料金の支払いが困難になり、更に借り入れ額を増やしてしまう要因になりかねません。家計簿をつけるなど、お金の出入りの予定を見ながら「ゆとりをもった完済」を目指します。

Posted by mon