レジ袋 有料化のデメリット・反対【削減効果】ビニール袋のメリット

 スーパーへ買い物に行くときには、「マイバッグ」または「エコバッグ」を持参することが常識になりました。買った商品を入れる袋を持っていないと、レジ袋(手提げビニール袋)を購入する必要があるからです。

 この「レジ袋有料化」の狙いは・・

POINT

不要なゴミを減らし、地球温暖化に貢献する

 このような試みからでした。大手のスーパーチェーン店が次々に「レジ袋 有料化」を採用するようになったことから、ホームセンターや専門店なども追従してきました。しかし・・

  • レジ袋有料化は、たいして効果が無い
  • 気軽に買い物に行きにくくなった
  • デメリットが多いので廃止すべき

 これらの反対意見が未だに多いので、見直しを検討する声もあります。いろいろと分かってきた「レジ袋有料化」の利点やデメリットなどについて見ていきます。

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レジ袋 有料化の目的とは

 2000年以降になると「エコ」という言葉と共に環境問題への意識が高まり、「容器包装リサイクル法」が2006年に改正されました。これを期に、大手スーパーが次々とレジ袋対策を打ち出してきました。「レジ袋 有料化」は・・

広義での利点は、地球温暖化対策

 これを推進していくための1つとされています。レジ袋はポリオレフィン等の素材から作られているため、家庭ゴミの焼却施設で処理をする際に温室効果ガスを出てしまいます。つまり・・

POINT

「CO2の排出量」を削減する対策

 これに効果的があるとして「レジ袋 有料化」が広まっていきました。

 「容器包装リサイクル法」とは、家庭から出る容器包装廃棄物(ペットボトル、食品梱包材、レジ袋など)分別収集・事業者がリサイクルしていく対策です。

2030年までにレジ袋有料化義務化、ゴミ排出量を25%削減

 2018年10月に環境省がまとめた「プラスチック資源循環戦略」においては、2030年を目標として・・

  • レジ袋を含むプラスチックゴミの排出量を25%削減
  • レジ袋有料化義務化

 このようにまとめています。

 まだ、おおまかな素案ではありますが、ちゃんとした数値目標を設定しています。そのまま中央環境審議会にて了承されたことからも レジ袋有料化が「義務化」される見通しは高いと言えそうです。

年間で消費されるレジ袋は300億枚

 「レジ袋有料化」が開始される前の段階では、年間で消費されるレジ袋は300億枚になるとの集計結果が出ていました。この年間のレジ袋を作るためには・・

石油60万キロリットル

 これだけの量が使われるため、石油消費量の削減のためにも有効な取り組みであるとされています。

レジ袋 有料化のメリットとは

 石油の消費量については なかなかイメージが沸いてこないため、分かりやすい観点からレジ袋のメリットを見ていきます。注意したいのは、メリットはそのままデメリットを含んでいる可能性があることです。

POINT

  • 家庭ゴミの「レジ袋のゴミ」が減少
  • ゴミの重量(水分量)が減る
  • 海洋資源の保全に有効

 ゴミ回収業者は、集められた一般ゴミを焼却炉に集めて焼却するのですが、このとき・・

レジ袋が多いゴミ袋には、水分が多く含まれる

 という状況になります。

 水分を多く含むと重いので、運搬時に無駄なコストがかかります。そして、加熱して焼却するまでの熱量(エネルギー)が余分に必要になります。

海洋生物の環境保全に有効である

 使い終えたレジ袋が廃棄されると、野山や海など自然環境を汚すゴミとなります。レジ袋は、時間が経過しても化学変化で土に帰ることはあり得ないので、ずっと残り続けます。

 海洋環境保全に勤める団体の報告では、「レジ袋 有料化」の取り組み以降から 海洋ゴミの中にレジ袋の割合が減少しており、それに伴って・・

レジ袋を飲み込んで命を落とす生物が減少している

 という報告をしています。

 海の中にレジ袋が漂っていると、多くの魚が好物とする「イカ」のように見えることから、誤食して窒息死してしまう生物が出てしまいます。

レジ袋 有料化は、デメリットが多い

 「エコ」に対する取り組みは、良いことだけにスポットがあたる傾向があります。「レジ袋 有料化」対策については いくつものデメリットが関係していると見られていますが、大きく報道されることはありません。

 レジ袋が有料化されてからよく聞くようになったのが・・

POINT

  • ゴミ箱の袋に使っていた「レジ袋」の代用の袋を購入
  • 仕事帰りに気軽に買い物をしないようになる
  • レジ販売員の袋詰め作業が遅くなる
  • スーパー側の安い宣伝手段がなくなる

 これらのデメリットについての意見です。なによりも面倒なのが、買い物に行く前に「買う食料品のサイズ:面積」を想定して、全てを収納できるサイズのマイバッグを あらかじめ準備しなければいけないことです。

 たった3円ほどのレジ袋ではありますが、余分にお金を取られるのでストレスとなります。

レジ袋は部屋のゴミ箱に使う袋である

 各家庭には、ゴミ箱が複数個あるはずです。

 大きなゴミ箱は 市町村が指定する「燃えるゴミ袋(大サイズ)」をセットして使うとちょうど良いですが、各部屋に置いてあるゴミ箱にもゴミ袋が必要です。

レジ袋は、部屋のゴミ箱にちょうど良いサイズである

 レジ袋有料化で、ほどよいサイズのビニール袋が確保できなくなったので、別途 ゴミ箱にセットするビニール袋を買う必要があります。

POINT

代わりのビニール袋を購入するので「石油使用量」「CO2の排出量」も変わらず

 つまり、これまで便利に使っていたレジ袋がゲットできないので、またしても「石油から作られたビニール袋」を購入します。この点から考えると、「家庭のビニールゴミが減少する」という考え方はおかしい事が分かります。

気軽に買い物をしない習慣になってしまう

 仕事帰りにスーパーに立ち寄って買い物をしたいと思うことがあるはずです。その時に・・

マイバックを忘れた!

 となれば、買い物に行くのを断念するか、割高なレジ袋を購入する必要がある(損をする)ことを承知でスーパーを利用することになります。そのため、マイバッグのことを考えずに・・

気楽に買い物ができる以前のほうが良かった

 という意見が多くあります。

 「マイバッグ」を持参するルールに慣れてくると、忘れてしまった時には「買い物へ行けない」ブレーキの意識が働きます。

マイバッグを忘れてもポイントでカバーする

 Tポイントや、Pontaポイントなどの共通ポイントを集めている方は多いはずです。マイバッグを忘れたときの買い物で、ゲットできる共通ポイントでマイナスを補う方法を考えてみます。

 普通のショッピングでは、ポイント獲得の還元率は0.5ポイントであるはずです。そうなると・・

POINT

1,000円の買い物 = 5ポイント獲得

 このようになります。

 マイバッグを忘れてレジ袋を5円で購入すると、1,000円の買い物でチャラとなります。このように気分を紛らわして買い物をする考え方もあります(ただし 損をしている事は間違いありません)。

本当に石油の消費量が減っているのか疑問である

 仕事や用事の帰り際に(マイバッグを気にせずに)気軽に・・

スーパーへ寄り道
して買って帰る

 この習慣がなくなってくると、週末あたりに車を出して スーパーで「まとめ買い」をする必要が出てきます。すると・・

POINT

  • レジ袋を製造する石油は減少
  • 買い物へ行くガソリンの量は増加

 という「プラス」と「マイナス」の要素が出てきます。

片側だけを見て「エコ」と言うのはおかしい

 レジ袋を製造する原材料の石油と、重い車を移動させる石油の量を比べると、圧倒的にガソリンとして消費される石油の量が多くなってしまうはずです。

 そのため、レジ袋の原材料の金額だけを計算して・・

  • レジ袋の有料化はエコである
  • 地球温暖化に貢献している

 このように判断するのは間違っているかもしれません。

広告媒体としてのレジ袋のはたらき

 家族や友人などを外で見かけたときに、手元にレジ袋を下げていると・・

POINT

  • コンビニで「肉まん」を買ってきた
  • スーパーのタイムセールで夕飯の食材を調達した

 これらの情報が一瞬で分かることがあります。それは、レジ袋にプリントされているショップの名前を見ただけで どこのお店で買い物をしてきたのか分かるからです。

 このように、レジ袋は・・

「お店の名前を宣伝する」看板としての役割があります

 お店側から見ると、1袋あたりの原材料は「1円から2円ほど」のコストしかかからないので、新聞広告、ビルの巨大看板、テレビCMなどと比べると・・

広告費用が激安である

 という大きなメリットがあります。

 ビニール袋は、自然では分解されずに残り続ける「環境を汚してしまう」デメリットがありますが、「お客さんに見てもらう広告」としてなら 広告が見える状態でずっと残ってくれるので「メリット」であると考えることができます。

万引き被害は増加している傾向がある

 2008年頃までには、ほとんどのスーパーが「レジ袋 有料化」を完了していますが、その頃から言われはじめていたデメリットに・・

POINT

万引きの件数が増加している

 という問題があります。

 お客さんは、それぞれ自分の好みのマイバッグを持参するため・・

POINT

  • 空のマイバッグがカートに入っているのか判別しにくい
  • マイバッグをリュックへ戻す動作がまぎらわしい

 様々なサイズ、デザインのマイバッグを出し入れする様子を見て、「万引きをしている状況」であるかを判断するのは難しいのです。

バッグを提供するショップは売り上げが増加している

IKEAのバッグ

 マイバッグとして使える袋は どこのスーパーでも販売しており、100円から300円ほどで十分なサイズと強度が期待できるキャリーバッグを調達できます。

 「IKEA」のブルーバッグのように、オリジナルデザインのマイバッグが人気になるなど・・

デザイン性に優れるマイバッグが注目されています

 マイバッグは、何かと出番が多くなるので、機能性・デザイン・服とのコーディネートを考えて、3,000円ほどする「ファッションアイテムとしてマイバッグを選ぶ」という方も増えてきています。

コンビニでもレジ袋有料化へ

  環境省は、海へ「廃プラスチック」が流出して汚染してしまう環境問題の対策として・・

POINT

コンビニでレジ袋を有料化する

 という対策を打ち出しています。

 有料化を推進(余裕があるなら有料化に協力してね)ではなく「義務付ける方針」となっているため、全てのコンビニでも「レジ袋を有料化とするルール」になりそうです。

 そうなると、今後は気軽にコンビニで買い物とはいかなくなりそうです。

まとめ:反対意見・メリット・デメリット ビニール袋|2019年版

 環境問題を深く知るために「レジ袋 有料化」が本当に必要であるのかを調べることは、とても意味のあることです。自然破壊、エネルギー問題、エコについて正しく見直すきっかけになります。

POINT

高校・専門学校の論文(作文)のテーマとしても最適

 現在は、レジ袋有料化の取り組みをさらに発展させて・・

  • 自動販売機の空き缶を減らす取り組み
  • 食品販売時の発泡スチロールトレーの対策
  • おそうざい容器を使用せずに販売する方法

 これらのゴミを減らすための取り組みも進められています。

 以上、レジ袋 有料化のデメリット・反対【削減効果】ビニール袋のメリット...についてでした。